命・礼・言

おはようごいざいます。

「にんげん学」一宮講座ご出席の皆さん雨の中をありがとうございます。論語20巻を読み終えました。長い間ご一緒にお読みいただき感謝いたします。終わりは始まり、ここから教えを実践してこその学び。
来月から再び論語20巻の中から抜粋し、生活、人生、仕事、学びといった具合に類別して改めた「論語を読む」にしてまいります。解釈も少し砕けてと言いますか、表現を変えて資料作りをしました。ご期待ください。
人生、今の立ち位置を疑っていることほど悲しいことはないでしょう。人生は「今の連続」。今を幸せと感じていなければ、幸せにはなれませんし、幸福の女神もそっぽを向きます。心学は「どんな状況の中にあっても光明を見失わない自分を作り、与えられた場で天命を全うする」のです。
心学を通し修身する者は「悪い環境であれば、良い環境に変えようとします」。心学を知らない者は「環境に支配される」のです。これほど大きな違いがあります。なぜかと申しますと、心学を修める者は価値を「財物や地位に置いていない」からです。吉凶禍福は自分で選択できないことも知っています。
堯曰(ぎょうえつ)第20は論語を締めくくる条。学而(がくじ)第1と起承転結を確かにしています。孔子は一貫して「リーダーたれ」と説きました。それを「命」という言葉で表した、天命です。
命は天が与えたもの、人が与えるものではありません。それを「命を立てる、立命」と言ったのです。命(立場、立ち位置)は己が決めたわけでも、人から決められるわけでもなく、天が指名したと自覚せよというのです。ですから孔子はどんな危難に遭って動ぜず、狼狽(うろた)えなかったのです。
孔子曰く、命を知らざれば、以(もっ)て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言(げん)を知らざれば、以て人を知ること無きなり。」
これはリーダとしての気概を教えています。意は「天命によってなれたのだという謙虚さがなければ、人の上にたつリーダーはつとまらない。礼儀を知らなければ、指導者の地位を安定して保持できない。さらに、相手の言っていることを的確に把握できなければ、人を指導することはできない。」。
リーダーに必要な条件とは何でしょうか?。論語の最後に孔子のリーダー像が語られています。孔子は至る所でリーダーのあり方を語っております。その考えを集約したのがこの章句ではないでしょうか。とても高いハードルです。しかし私たちは目指すべきです。
「命を知らざれば、以て君子たること無き」とは「天から与えられた自分の使命をしっかり把握(はあく)せよ」ということです。その天命を十分に認識した上で、孔子は「礼を知らざれば、以て立つこと無き」と考えた。礼とは、徳と同じように孔子が重んじたもので、この場合は、「人にはきちんと礼を尽くした態度をとりなさい」という意味。また「言を知らざれば、以て人を知ること無き」には、その人が何を求めているか、言葉から正確に読み取る能力が指導者には必要だというのです。
リーダとして「集団を動かす力」を持つには、これほどの厳しさが求められているのです。「誠実さにあふれ、安心感を感じられるリーダーだからこそ従っていこうという気持ちになれる」のでしょう。このような「謙虚な姿勢」「安定させる力」「人を知る力」を蓄えられるように心学を共に学びましょう。一朝一夕とは行きません、今夜は「にんげん学」東京講座、東京地区の皆さん会場でお待ちしております。良い一日を。


世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
夏は終わっていませんよと言っているようです。


名古屋駅で弁当を買って食べました。半熟卵を割ってご飯にかけていただきました最高でした。