虫の声

おはようございます。

虫の声ってなんでこんなに気持ちを和ませ癒してくれるのでしょう?、寺でも聞こえますが、住まいの周りは田んぼや畑、目の前は川、虫の声や蛙の声、季節感に囲まれて暮らしています。蚊だけは苦手ですが、まぁ虫にも好かれないのでは悲しくなりますので、痒くても辛抱しなければと?。そして献血ができない年令ですし、蚊に献血ぐらいして貢献しなければと強がってもいます。
随分と涼しくはなりましたが、お護摩を修しているときはやはり汗びっしょりです。一番外の衣までびっしょりではなくなりましたが、まだまだ暑い。
お経に書いていますが、護摩を修すことができるのは「宿縁(前世からの因縁)」だと。この下りを読んだときには感動でした。愚鈍な私は何をやったら良いのだろうと悩みに悩んで来て、この文字に出会ったのです。感動、感激「使命が与えられた」と確信した瞬間。
それから、師の言葉すべて、祈ることすべて、宿世だと。何千年という過去世の人々が私を支えてくれているという確信。
法華経に「水を汲み、薪を伐り云々」という比喩があります。兄弟子に「こき使われているという被害者意識、道理に暗い狭間で、感情だけが道理に反する正義を言っている」。上の教えを目にするまでは、こんなに苦労しなければ「楽しく歩める人生の道にめぐり会えないのだろうか?」と嘆く日々。
宿縁という字を目にした途端、「暮らしの全てが道に通じているのだ」「苦と感じることを経てこそ」「真っ正面から受け止めてこそ」なのではと、今まで自分の狭い殻の中に閉じ籠もっていたことを実感、「カラが音を立てて割れた」のです。それからは楽しいばかりでした。北風が吹かなければ強くならず、風雨がなければ育たず、試練がなければ気づけずなのだと。
今日これから愛知・一宮「にんげん学」講座に向かいます。そして明日は東京講座これも宿縁と考え、教えの言葉を語り、話す。もうそれは、私の肉体、精神を通して過去の偉大な人びとが語りかけるのだと喜びを感じます。
愛知の皆さん、東京地区の皆さん、会場でお会いしましょう。今日も素晴らしい出会いがきっとあります。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌