贈り物に注意

おはようごいざいます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。昨日学びました論語、微子(びし)第18、4条、人様から贈り物をいただくということは気をつけなければいけないという話。また上に立つ人間が何か贈り物をいただくときには、うかつにもらってはいけないという話でもあります。
物に限らず、賞賛や○○賞ということも同じです。昨今マスコミを賑わしている事柄は分不相応な賞をもらったことでの結果です。
「斉人(せいひと)、女楽(じょがく)を帰(おく)る。季桓子(きかんし)之(こ)れを受け、三日朝(みっかちょう)せず。孔子行(さ)る。」
意は「魯(ろ)の定公(ていこう)12年、孔子は魯の司寇(しこう。司法長官)となり、宰相の事務を兼摂(けんせつ。本務以外の仕事を兼ねること)したが、このために国政は着々として整い、綱紀も大いに張ることとなった。ここにおいて隣国である斉は、魯の強大に赴(おもむ)くことを恐れ、女楽を魯に送り、これに依って魯国の風紀を乱し、志気を弛(ゆる)めて内部混乱を導こうと計った。女楽は歌舞を業とする女子のことであるが、多分に風俗を害うところがあったようである。
さて斉人(せいひと)がその女楽を送って魯を混乱に導こうとした。その術中に陥(おちい)って大夫(たいふ)の季桓子(きかんし)は、女楽を受けてこれに耽(ふけ)り、連続三日間にわたって朝廷の政治を怠(おこた)った。ここにおいて孔子は、ついに魯国を去って行ったのである。
斉人が女楽を送ったのは、12年12月であるが、孔子はその翌年正月、祭って膰(はん)肉(祭りに供えた肉)を各大臣に分けなかったことを直接の理由として魯を去った(孟子、告子下篇)というのである」。(女楽に耽るという国君の悪事を他に漏らすまいとする孔子の心構えでありましょう。)」。
贈り物ばかりではなく、楽しいことにおぼれてはいけないということです。「君子危うきに近寄らず」です。おぼれて、物を失うことはまだしも、人を失ってしまうことは大きな損失です。
努力して今の立場を得たのにかかわらず、心の油断で身を持ち崩すなどということはよくある話です。「人の振り見て我が振り直せ」が心学の大切なこと。
里仁篇に「子曰く、約(やく)をもって之(これ)を失うものは鮮(すくな)し」とあります。「つつましければ失敗はしない」「生活が控えめであることによって、失敗するものは少ない」という意味です。贈り物をいただき、自分の立場で、いただいていいものかどうかくらいはわかるはずです。十分に気をつけるべきです。物や、感覚的な喜びにおぼれてはいけないという戒め、一番の要注意人物は私です。
今日は東京講座へご出席のHさんのご紹介で講演のご依頼を受けましたので終えてから宇治へ帰ります。明日は第一日曜日です。心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」午前10時からです。ご一緒に大切な方の幸せをお祈りいたしましょう。心の豊かさが一番の幸せです。夢多き輝ける人生となります。 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
節分会採燈大護摩法要、チャリティゴルフコンペ、大般若転読会等々、各催しの度に皆さんのご協力をいただきました、「東日本復興支援義援金」合計「655,000」円を、南三陸町復興支援大使のHさんにお渡ししました。
皆さんご支援ありがとうございます。

Mさん、毎月きれいなお花をありがとうございます。