上司と部下に対する態度

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。老子もさることながら、論語もやはり学ぶことが多いですね。
昨日学びました論語、八佾(はちいつ)第3,19条「定公問(ていこうと)う、君(きみ)、臣(しん)を使(つか)い、臣、君に事(つこ)うる、之(これ)を如何(いかん)。孔子対(こうしこた)えて曰く、君は臣を使うに礼を以(もっ)てし、臣は君に事(つこ)うるに忠(ちゅう)を以てす。」
この話はいつの時代でも必要な上下関係、先輩後輩の関係、人間関係に大変大切な考え、行動のあり方です。孔子は「礼」と「忠」により「上下関係」を結べと教えます。
これは、魯(ろ)の国の君主である定公(ていこう)が「君子(社長・上司)が臣下(部下)を使い、臣下が君子(上司)に仕えるとき、一番の要点はなんでしょうか?」と尋ねたときの孔子の答えです。
「君主は臣下に礼儀正しく接し、臣下は君主に対し誠心誠意の真心を込めて仕えなければならない」。
「礼」とは秩序です。君主(社長)という高い地位にあっても、部下に対して非礼・無礼にふるまうことがあってはならない、としています。
私などは大いに反省しなければいけない教えです。礼を失っした耳障りの悪い注意は聞いた下の人は、いい気持ちのする人はいないでしょう。そんな上司は部下から反発や怨みを買うことになります。
部下のためを思って注意してあげるなら、立場的には上位にある上司とて、最低限の礼儀をわきまえなければいけません。この言葉、教えは、そういう上司に対する戒めです。
また「忠」とは、嘘偽(うそいつわ)りのない心。部下は上司に嘘をついたり、心にもない態度をとったりしてはダメ、いけません。それでは上司ばかりではなく、周りの人やお客様まで信用されない、ということです。
たとえば、自分の評価が下がるのを恐れて、ミスを隠そうとする。出世のために上司の覚えがよくなければと、心にもないおべんちゃらを言う。ビジネス社会ではそういうことが起こりがちですが、嘘偽りは信頼関係を壊すだけではなく、会社の社会的立場も危うくする事態を招きます(マスコミを賑わす企業がらみ事件等々はよい例です)。こちらは部下に対する戒めです。
上司は「礼」、部下は「忠」をもって接すれば、上司と部下は理想とまではいかずとも、良い信頼関係を築くことができます。論語は単純明快な真理を説いているのです。
今日は「礼」と「忠」を意識して行動してはいかがでしょうか。きっと爽やかで大きな道が開かれていきます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
神戸講座修了後「きりしま山荘」さんで懇親会です。「鶏料理」の美味しいお店です。昨夜も「鳥しゃぶ」「お鍋」「手羽先明太揚げ」最高でした。Oさんごちそうさまでした。来月も27日お世話になります。












今朝の風景です。