理と情の

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席の皆さんありがとうございます。「ぶら和尚」からご一緒いただきました皆さん長時間ありがとうございます。お昼のお弁当、ごちそうさまでした。12月は本年最終講座です。12月8日(火)となります。万障繰り合わせてのご参加をお待ちしております。
名所古刹はいいですね、黄檗萬福寺におまいりしました。そして知人のOさんが参加展示しています「萬福寺手しごと回廊」展示会を拝見、心と眼の幸せを体感し余韻に浸りながら講座会場に入りました。ご一緒いただきました皆さんありがとうございます。
心華寺も数百年の歴史を経ますと存在そのものだけで何かの力を感じていただけるのかもしれないと力をいただきました。今日一日のお勤めを大事にしなければと胆に銘じています。
老子第65章は「生兵法はケガのもと」を説いています。謙虚になれと何度も説いています。賢人の素晴らしさ、優しさ、親切さは丁寧に何度も繰り返し私たちに合わせて説いてくださるところです。このことが「上位に立つ者の姿勢は、謙虚が大事だよ」との教えなのでしょう。
自分が物事を知り、研鑽を積み社会に一歩を踏み出し、自分自身の智恵で運営し積み上げ一家(会社)をなします。最初はこれでいいのでしょう。
しかし成長段階に来たとき、智恵に加えて「情」が大事になります。その組織をひっぱるリーダーの「徳」ということです。人間の本質は理性ではなく、感情(徳)です。己自身の本当の心です。社会に一歩を踏み出したことは、自分の夢に踏み出したことです。そして社会貢献を果たし、使命を果たす夢に向かったはずです。
「人に言う事を聞かすためではなかったはずです。独裁者になるためでは無かったはずです」。このことをよくよく知ることです。「俺の云う事を聞いていれば間違いないなどと傲慢な態度ではいけない」ということです。
何故ならば、人は「理だけでは動かない」からです。理は自分の理であり、相手の立場、気持ちに立つことが「情」なのです。理より「情がそれ以上に大事となる」のです。自分の知っていることと、人様の知っていることは当然違うということは百も承知なのですが、上に立ちますと、「上から目線となる」、「下の者は言うことを聞くものだ」と視野狭窄になってしまう。こんな愚かなことは止めよと老子は説きます。
自分一人の理で始め大と為すことは出来たとしても、組織を作り、自分の理で人を治めよう、会社を治めようとしてはならない、と老子は教えているのです。
会社を安泰にさせたいのであれば「自分の理で治めようとしなければ、会社は部下は幸せになる」というのです。
「経営者は自分を過大評価してはならない」というのです。自分が多少の結果を出してきたとしても、「自分の浅智恵で治めてはならない」と。「部下は決して愚かではないし、むしろ経営者の浅智恵を喝破する明智を持っているぞ」というのです。
創業期を過ぎれば自分の狭い知識に囚われず、部下の方々に「情を以て対しなさい、そうすることで部下の人の能力が発揮できて育ち、会社も発展するよ」「理と情のバランスが大事なことに目覚めよ」と老子は教えます。そうすることが安泰を生むのだと。今日は情を少し厚くして接する一日としてはいかがでしょうか?。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
ぶら和尚前のお昼のお弁当です。Iさん、Kさん、Tさん、ごちそうさまでした。美味しいことこの上ありませんでした。ごちそうは「心をいただくこと」ですね、感謝致します。

宇治には世界文化遺産が二つあります。一つは「宇治上神社」、もう一つは「平等院」です。最初に宇治上神社におまいりしました。平等院は外側から垣根越しにおまいりです。



宇治川河畔を。



萬福寺手しごと回廊」へ、知人のOさんご夫妻が展示会をしています。12日まで開催しておりますので是非お運び下さい。










「にんげん学」大阪講座へ毎月お茶菓子をご持参下さいます。伊丹・寶樹庵さんの「六方焼き」と、Kさん手作りの「サンドイッチ」です。毎月ごちそうさまです。

パソコンの前が窓になっており、空が見えます。飛行機の通り道、飛行機雲は消えて無くなりますが、確かな足跡の残します。
私たちの足跡もきっと誰かが眼にしています。それを信じて確かに歩みましょう。飛行機雲を仰ぎ見るように誰かがあなたを仰ぎ見るはずです。