根っこを

おはようごいざいます。

今朝は冷たいですね、昨夜故郷山形の実家へ電話をしたところ、さほど積もってはいないが雪が降っているという兄の話でした。年末休みで楽しんで風邪など引かないようにご注意ください。
今夜は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」、本年の最終講座です是非ご出席ください会場でお待ちいたします。今夜の神戸講座で各地で行っています「にんげん学」講座の本年締めの講座です。終わりよければすべてよしと終えたいところです。
論語には「人間の本質が簡明に説かれて」います。私の理解力では理解できない所も多くありますが、情感で感じ取れるところがいいですね。論語を読み続けていますと人間の行動や考えを支える「根っこ」を知り、「ぶれない自分をつくる軸」の参考となるのが論語のいいところでもあります。
人生を「どのように考えれば、確かに楽しく生きられるかの軸、根っこ」です。根っこが強く太く育てば、困難な局面に遭ったり、厳しい風に吹かれようとも、真の自分はゆるぎなくしっかりと立つことができます。
つまり、どんな状況にあろうとも、一時の迷いや、悩むことは当然人間としてあったとしても、それを糧として、強くたくましく生きていけるようになると、私は心学を学び確信しています。
人生生きていく上で先日も書きましたが自分の「性(こころ)」を偽(いつわ)ることが一番よろしくない。自分に真心を尽くせない人間は「人様にも真心は尽くせない」と考えます。自分に対して嘘をつかない、欺(あざむ)かない、自分に対して真心を尽くすにはどうすればいいのか、どう生きることがいいのかが記されているのが論語であり、心学です。
人間力を向上させるため」に孔子は四つのことを重点的に教えています。「子(し)、四(し)を以て教う。文(ぶん)・行(こう)・忠(ちゅう)・信(しん)」(術而(じゅつじ)第7、24条)。
文は「学問を身につけることによって、人は美しい人間になる」と教えました。孔子の学問は「人間の道理や徳について教えていました。その学問は人間を美しくするもので、人間としての品格を向上させる」ということです。
行は「学んだことを行動で示すこと」。「生きるとは、行動すること、学んだことを実践できなければ、生きていることにはなりません」。ですから「学ぶだけでなく、それをどう社会や人々のために役立てるかを考えて行動する」それが大事だというのです。
この二つ、「文」と「行」が基本にあって、さらに「忠」「信」を教えています。いずれも「真心を意味する言葉」。
「忠」の字は、「中」に「心」と書きます。「偏(かたよ)りのない心、嘘のない心を表します」。「自分に対して嘘をつかない、欺かないこと」です。何故自分に嘘をつかない、欺かないことが大切かは皆さんよくよく解っておられることでしょう。自分を破滅に導き、どうしようもない局面に導くからです。
心にもない、おべんちゃらを言って引っ込みがつかなくなる、上っ面だけで話を合わせてどうしようもなくなる等々、言うこととやることが違う、言行不一致ではいけないのです。
常に「自分自身と対話しながら、嘘偽りのない公正な心に従って行動する。そんな「言行一致の自分を作ることが大切」なのです。
「信」は、「他人に対して真心をこめること」です。自分だけでなく、「他人にも嘘をつかない」「人には誠心誠意の真心を込めて接しなさい」と孔子は教えます。
「文」「行」「忠」「信」を学ぶことによって、ぶれず、美しい人間に近づくことができます。人間の美しさは内側からわき出てくる、にじみ出してくるものです。背伸びせず、自分を偽らず、そして人様を偽らず、多くの人と出会ったとき、孔子は弟子達はどのように対したかが記されているのが論語、ご一緒に「人間力を高める」ために学びましょう。そして豊かな気持ちで年末を過ごしましょう。
人様を論ずることは結局は自分を論ずることであります。人を云々する前に自分を修養し高めていこうとする意欲がなければいけません。自分を偽らない人生は楽しいのです。何故かといえば道理に則し歩めば自由で何でも豊かに味わえるからです。
今夜の「にんげん学」神戸講座「論語を読む」、最終講座です。お目にかかれますことを楽しみにしております。今日は本年の最終の月曜日であり、本年の最終週の始まりです、落ち着いて自分自身に忠実にある一日としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日愛宕寺の近くをぶらぶらと、下関は外国への玄関口です。

関釜フェリー乗り場、韓国、中国へ出ています。




関門海峡です