わが身を

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸、本年最終講座ご出席ありがとうございます。神戸講座で今年の「にんげん学」講座全てを無事終えました。神戸地区の皆さんのお陰で一年を無事に終えることができました、ありがとうございます。
終始という言葉を私は大事にしています、終わりがあるからこそ又始まりがある、どんな形にせよ確かに終わらせる、けじめをつけることです。ここで、うだうだ後ろ向きになってはいけません。でなければこれまでのことを糧にできないのです。
来る年もご一緒によろしく学んでください。心学の書に感動した言葉があります。「天下を治めるより、まずわが身を治めよ」です。その理由は「天下を取ろう、などというような欲望にはしったならば、決して天下は取れるものではない。そればかりではなく、まず自分が犠牲になるであろう」というのです。
この話は「湯王(とうおう)と、その名宰相の伊尹(いいん)との会話」です。湯王というのは古代中国の聖王で、周の一つ前の殷(いん。元の国号を商と言った)の国を開いた人です。(湯王で有名な言葉、筍(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日々新たなり。湯王は,これを盤,洗面器の器に彫りつけて毎日の自誡の句とした、と言われている)。
「伊尹・中国の伝説上の人物,殷の名相。殷の湯王を助けて夏(か)の桀王(けつおう)を討ち,殷王朝建設に尽力。湯王はこれを尊んで阿衡(あこう)(摂政・関白の異名)と称したという」。その湯王が名宰相の伊尹に問うた有名な話です。
欲をかいて己を犠牲にしているという、このような話は今日でも世間にはざらに起きています。大臣に選ばれたのは良いが、過去の不始末や金銭問題、不適切な発言等々で「自らを犠牲にしている」のです。
どのような人生を送るにしても、まずわが身を治めることが肝腎です。せっかく両親を縁としていただいた「天与の性命・身体をあだやおろそかに使ってはいけない」のです。私たちは天命に添うべく、能力を与え授けられたことに目覚めなければばいけません。
このように目覚めていくのが「本当の人」であります。心学の書を残された方々は、まず天与の才能を自覚し、自分自身をつくり上げてから、天下を得た(人の心をつかんだ)のです。自分を治めたから天下(会社)が治まったのです。
何か事を為そうとするのであれば、一見迂遠(うえん)のように感じられるかも知れませんが、出世したい、名を売りたいなどと考える前に、自分自身を治めることです。先日お笑い芸人がお笑いぐさの事件を起こしたのも、すべからく己を修め、治めようとせず、自らを犠牲にしたのです。身から出たさび。
人の振り見て我が振り直せ、一人が慎めば大きく素晴らしい影響を与え、慎むことがなければ大きな迷惑をかける人間となります。
来る年もご一緒に「論語を読みましょう」、音読ほど魂に響き己を治めようという気概に溢れる行動はないのです。お大事によいお年をお迎えください。今日は己を治めることを考えてお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
キリシマ山荘さんのお料理です。Oさん美味しいお料理を一年ありがとうございます。新しい年もよろしくお願いいたします。










料理もさることながら、この卵かけご飯が絶品なのです