恒例

おはようございます。

元旦の朝は冷え込みましたが日本晴れでした。天地の神々が皆様を寿いでくだされたのでありましょう。ありがたいことです。
晦日から年越しへかけましての「平成27年度・越年・108煩悩消滅・お礼護摩供」並びに「平成28年・迎年護摩供」を終え、皆さんと新年の挨拶を交わし、お節をご一緒にいただきましたあと、ブログへ本年初の書き込みを終え再びいよいよ新しい年の朝課のお勤め、その後、誠澄と二人、心華寺の諸堂参拝、ご開山様のお墓、皆様からおあずかりさせていただいております「根本永代供養塔」への参拝を済ませ、ご来光に向かい大きな拍手を打ち、お天道様への感謝、大地の神への感謝を終えますと、はじめて元旦を迎えたという気持ちになります。元旦の旦は大地からお天道様が昇る象形です。ですから元旦とは元日の朝しか言わないのです。このように年頭で瞬間の時を迎えられる喜び、これが毎年恒例の元朝の儀式です。
習慣のあることはありがたいことです、怠惰な心を生み出しません。何よりも嬉しいことは、神気を感じる喜びです。冷たい霊気の中で感じられる神気、一年がいよいよ始まるという清々しさです。
晦日の一日後は新しい年の始まりで元旦、新しい日とはまったくその重みが違います。この事実を確かにすればこそ一年の計が大事となるのです。
正月2日の今日は恒例の心華寺・初「月例・幸福開運護摩祈願祭」、午前10時からです。平成28年度を輝かしい年にするためにもご一緒に祈りましょう。「一年の計は元旦にあり」です。運を引き寄せるには、運を運んでくださる天地神明に心を寄せることです。大地に種を蒔けば大地が育ててくださるのが道理、人が育てるのではないのです。ですが、その徳を慕って徳に従えば大いに実るのが道理です。それが人の道です。
そのようなことのできる人は感謝こそすれ、欲を掻いて仕事をするなどということはありませんので、欲の争いに巻き込まれるということもないのです。
家長、社長、管理職、職場のリーダー等々の方々は、運、物、仕事、信用等々を引き寄せなければ人は従いません、これが人道です。人の道は天の道、天の徳を信じる者が人の道を為せるのです。
それは陰徳を積むからです。昨日も書きましたが目に見えない世界が陰徳です。金港辯財天様を信仰し、ご先祖様を敬う、これらも大きな陰徳を積むことです。何故ならば、家を存続させるという自らが使命として祈り日々感謝しているからです。
一年の計は元旦にありとは「始めが肝心」ということです。何事も最初に周到に計画し、準備し、これを実行することが肝要です。そうすることで「始めよければ終わりよし」です。
「一年の計は穀(こく)を樹(う)うるに如(し)くはなし、十年の計は木を樹うるに如くはなし、終身(百年)の計は人を樹うるに如くはなし」という管子の言葉からきました。
これから向こう一年間の生活の方法を年の始めである元旦に立てるのが最良だというのです。そこで私からの一年の指針です。「更改進展(こうかいしんてん)の成熟を計る」です。改めることをしっかり改め、決めたことをしっかりと成熟させることに一年を費やした人が運を引き寄せ、一族の安泰を計ることができます。今日ご一緒に祈り、護摩の炎に誓いを立てましょう。
法要後は梅組「初夢コンサート」があります。梅谷忠洋先生の素晴らしいフルート演奏、梅谷裕子さんの天女の歌声を堪能ください。そして「1月1日」を高らかに合掌しましょう。魂の底から歓びがあふれてきます。
司馬光(しばこう)(北宋中期の政治家・学者)の家訓に
「金を積みて子孫に遺(のこ)す 
子孫、必ずしも守らず 
書を積みて、子孫に遺す 
子孫、未だ必ずしも読まず 
如(し)かず、陰徳を冥々(みようみよう)(はっきりと形をとって表れないうち)の中に積み 
以て、子孫長久の計となさんには 
これ、先哲の格言にして、すなわち 
後人の亀鑑(きかん)(手本。模範)なり。」。味わってお読みください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌