ご先祖様

おはようございます。

お正月にご家族が久しぶりに全員揃ったというご家族、ご両親の方からお子様の家に行かれたというご家庭も。また懐かしい友との語り合いも正月ならではの風景です。
仕事が始まり、賑やかだった家が静けさを取り戻し、なにかしら寂しさも、そして又帰ってきて欲しいと願うのが家族の愛情でもあります。
お正月にはやはりご先祖様のお墓をまいることも大切です。信仰のある家庭といいますか、ご先祖を大切になされている家庭の風景はどのようなものだと思われますか?皆さんは。
朝、お仏壇に先ず一番にお母さんがお供えをして鐘を鳴らし手を合わせます。おじいちゃんやおばあちゃんがいる家庭では手を合わせます。お父さんも子どもたちも、ご先祖様に「行ってきます」と手を合わせてから仕事や学校へと出かけていきます。そこにはとてもすがすがしい家庭の姿があります。
お仏壇には「私たちのご先祖様が、今、ここで、勢ぞろいしておられるのです」。「遠い過去よりつながってきた命の尊さを感じます」。
考えてみれば、我が家の始めのご先祖様から一度も途切れることなく、「命のバトンが渡されてきているのです」。いま、ここに生きていることは何でもないようにみえますが、本当は「奇跡ともいえるほど尊いことなのです」。
辛いことや苦しいことがあれば、ご先祖様が聴いてくださいます。嬉しい事を報告すれば、一緒に喜んでくださるに相違ありません。お子さんが成績があがった、良いことがあったなども報告し、共に喜びを分かち合えます。
お正月には、お年玉やお小遣いをいただいたらまずお供えしてから子どもたちに、ということもあるでしょう。信仰のある生活、ご先祖様を大切にする生活は私たちにさまざまな力を与えてくれるものです。
私は皆さんに「そこにいらっしゃるように」という思いで手を合わせてくださいとお話し致します。お供え物は、「香・花・灯・水・食」の五つを基本とします。清らかな香を焚き、みずみずしい花をお供えします。庭に咲く季節の草花をお供えするのも良いでしょう。ロウソクに火を灯し、新しく清らかな水を、そしてお膳や菓子、果物、故人が好きだった食べ物、飲み物なども良いですね、そのような物をお供えします。
一番大切なのはおまいりする心構えです。その心とは、「常にそこにいらっしゃるようにおまいりをする」ことです。
日々このような心でおまいりするという行動を繰り返しますと。「自分の心の中に灯す灯りとなる」のです。その灯りは何か迷ったり苦しんだりしたとき、「自分を照らし、他をも照らすようになる」のです。
すなわち、自分を救い、他人をも救っていくことができるようになっていくのです。日々ご先祖様へ手を合わすことで、自らの心をよくみつめる、そして素直に生きる、命の尊さに気づく自分と出会うのです。自分の優しさに目覚めることが人生の一番の幸せではないでしょうか。
今日もご先祖様に手を合わせることから始めましょう。素晴らしい一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日竹やぶの中で見つけた小さな花、お茶の花かな?そして黄色の小さい花これも一センチくらいでした、春ですね。