今年もお陰様で

おはようございます。

今年も心華寺、愛宕寺と行ったり来たり、それぞれ留守を託することができますので安心して行き来できていますお陰様です。
物事には必ず「陰と陽があります」。それは対照的な事柄を対比させて、陰と陽を認識するだけではありません。一つの事柄が備えている属性も陰と陽に分けられます。
「属性:それを否定すれば事物の存在そのものも否定されてしまうような性質」。
私たちはどちらかといいますと、「陽が主役であって、陰は脇役、黒子的存在だと思いがちです」。しかし物事の本質は、実は、「陰にあるということを知っておかねばなりません」。本質である陰の裏打ちがあってこそ、「陽は表面に出ることができます」。「留守をしてくれている人がいるから」安心して外に出られる。いつも留守を守っていただきありがとうございます。
このことは、人物の人間性にも通じます。「自分の内部の陰と陽のバランスを、常に陰がやや勝った状態に保つように心がけることが大切なのです」。要するに「感謝と謙虚」です。でなければ心身を養うことはできないのです。それは心を外に奪われて、落ち着かず、何も手につかず、修養、トレーニンができないのです。
先日も書きましたが、今は冬枯れの季節です。今は枯れて葉が落ちている一本の木も、大地にしっかりと根を張った木であれば、やがて季節が巡ってくれば見事に葉が繁り、花を咲かせ、果実をつけるに違いありません。
人生にも四季があり、冬枯れと同じような状態の時もあります。その時にこそ己を見失わずに修養に励み志を忘れないことです。冬枯れと思われるときにこそ、その人物の真価が表れるのです。
また逆に、今はどれほど枝葉を繁らせ、美しい花を咲かせていても、その根が腐りかけていたり、脆弱(ぜいじやく)な土地でしっかりと根をはれないような状態であったならば、やがてその木は朽ち果てます。
表面的なことに惑わされず、土に埋まって見えない部分(陰・心)を見ることで、本質を洞察することができるのです。
表に出られない、評価されないという表面的なことに心奪われず、陰(心)の大切さを知り、己を修めましょう。
今日は本年最初の第二日曜日ですので心華寺「初・水子供養祭」です。皆さん是非お子様に会いに来てご焼香下さい。午前10時からです。
明日は「にんげん学」京都・大阪合同講座、本年最初の講座で「特別講座」です。「呂子春秋(りょししゅんじゅう)」の一節を学びます。皆様のご出席をお待ちしております。今年も「根本の学」を修め大地にしっかりと根を張り歩んでまいりましょう。今日も良いことがありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌