誠意

おはようございます。

本年最初の「にんげん学」合同講座へご出席の皆さんありがとうございます。最初の講座へ沢山の皆さんにご出席いただき感謝いたします。「八観・六験」法を先ず自らを客観的に見るために用い、それから人様を確かにするために生かしてください。本年もどうぞ「にんげん学」講座をご一緒ください。
大阪講座は2月9日(火)、京都は2月15日(月)です。来月も元気にお会いしましょう。
昨日成人式を迎えました新成人の皆さんおめでとうございます。自立を自覚されて今日からの人生を歩んで下さい。自立するためには多くの人のお力を借りなくてはいけません、そのことを確かにしてください。
自立して行くためには、いろいろな人にお力添えを自然な形でいただくようでなければいけません。そのために必要なことは「誠」「誠意」です。その誠をどうするか、どのような日常の行動とするかが大切です。
「至誠天(しせいてん)に通ず」という「孟子(もうし)の言葉があります」。孟子は「天地が天地たるゆえんの本体、本質、これを誠という」と教えます。別の用語で言えば「真実」でありましょう。要するに天は万物に誠を尽くすということです。この誠という文字も非常に考えられて造られています。
偏の「言(げん)」は「事(こと)」という文字で、その言(こと)(事)の端(は)が言葉だというのです。要するにこれは「事実ということです」。
自然界でも人間世界でも、いわゆる万変(ばんぺん)で、際限がありません。ことに人生の出来事というものは、「矛盾衝突が多い」のです。そこで続発してくるいろいろの事件・問題を、うまく処理してゆく心づもりでも、いつの間にかこんがらがって、ますます複雑になり、行き詰まったり、手違いを起こしたりして、なかなか思うようにうまくゆかないものです。
そういう時に一応、自分の心ができておりますと、いかなる変化が生じても何とかやっていけるのです。それが「至誠」であり「一誠万事(いっせいばんじ)」「一心万変(いっしんばんぺん)に応ず」ということです。
「創造、クリエーション自体を言(こと)といいます」。創造の営みによって創り出されるものが言であり、その端(たん)、先端が言葉であります。矛盾衝突して創造、クリエーションが起きるのです。そのために大事なのが「一心万変に応ず」る自分です。
人間が「成長する始まりは言葉です」。子どもが「モノを言い出すというのが成長の始まり」です。したがって、「生命の自然の発言」ですから、言葉は「言霊(ことだま)」なのです。その中には魂があり、言、言葉、これを完全に発達させた人間生活、人間精神、人間人格、人間性というものは美しいのです。言い換えれば「言」を完成すること、それが「誠」という文字になっているのです。言葉、字の意とするところを一つずつ確かにすることがだからこそ大事なのです。
知行合一(ちこうごういつ)とするため、日々の言葉を行動しましょう、高い志は大切ですが、大言壮語を慎み誠を大切に自立することです。
呂新吾(りょしんご)の呻吟語(しんぎんご)に「内実がないのに、これを言葉で飾る。そんな言葉は親しむことができない。誠がないのに、うわべを飾ろうとする。そんな行為は信じることが出来ない。このように天下のことは真実を尊ぶものである。内にある真実が掩(おお)うことができなくて、自然に言動・顔貌に現れてきてこそ、親しみを信じることが出来るのだ。」。心に響きます、そして痛みます。そして揺さぶられます。
今日は誠の一字を大切にお過ごしください。素晴らしい一日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
初講座風景、参加者の皆さんありがとうございます。


この時期にしかいただけない「ミカン大福」、八幡浜、一生園さんのミカンと伊丹、寶樹庵さんの見事な美味しいコラボです。初講座に相応しい、おもてなしの日本一の大福です。


懇親会ありがとうございます。年頭から勉強、懇親会と楽しい一時を感謝いたします。