三人行くとき

おはようございます。

先日の小倉講座では皆さんにご迷惑をおかけしながらも沢山の方にご出席いただいたことはとても感動でした。思わずウルッとしてしまいそうに、皆さんのお心は暖かい、ありがいことです。この感動を忘れないようにしなければいけません。
論語、述而(じゅつじ)第7、21条「子曰わく、三人行くときは、必ず我が師有り。其の善なる者を擇(えら)びて之に従い、其の善(よ)からざる者は之を改(あらた)む。」。
意は「先生が言われた。三人が同じ行いをすれば、自分以外の人から必ず学ぶべきものがある。彼らの良い所を見習い、彼らの悪い所は自らの言行を改める糧とする。」。
師友の素晴らしさがここにあります。友は「すべて我が師」です。いくら心学を学んでいても、己を正す、改めることができなければ、長所は生きては来ないのです。
己の欠点を棚上げし、人の欠点を責める人は多くあります。このことを戒める言葉でもあります。学びながらこのようなことでは悲しいことです。
孔子は、「常に謙虚な態度を保ち、自らの言行において他人の良い所を学び、悪い所を他山の石とし、より仁徳の高い人間を目指して生きたのです。」。
ここにある言葉はまさに孔子の「日ごろの心がけを示したもの」です。書物だけでなく「生身の人間からも多くを学ぼうという姿勢がハッキリ示されています」。だからこそ「身の回りの人を大切にしていたのではないでしょうか」。私とはえらい違いです。先日の小倉講座へご出席いただきました皆様のお姿を拝見し、この条を思い出しました。
古来より「友人と書物は良いものを少しもつのがいい」。また「類は友を呼ぶ」という諺があるように、「人と人とのつきあいが自分の人脈を広げる第一歩です」。「人づきあいのうえでの大原則が適切な友人を選ぶことです」。
では、どのようにして友だちを選んだらよいのでしょうか。友だちを性格や気質で選ぶ人もいれば、好みや趣味で選ぶ人もいますし、人それぞれ友だちの選び方があるでしょう。しかし、多くの場合、「あなたと同じような素質や人間性、能力をもった人が寄り集まってくるもの」です。
人と人の出会いは「縁であり」、友だちというのは「さらに得難い縁です」。だから、友だちには「まめに連絡をとったり、会って近況を報告したりして常に交友をあたため合うことが大切です」。互いに「助け合い励まし合い、慰め合うことで友情はより深まります」。
「人は自分の鏡であり、自分は人の鏡です」。つまり、自分が「相手を見れば相手も自分を見ます」。こうして「互いの良い所を学びあい、切磋琢磨することが重要です」。
「人格とは、生まれついたものではなく、つきあう人から学んで育むものなのです」。だからこそ友を選び、選ばれるためにも心学を読み、日々修養する必要がここにあるのです。今夜は「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」です。今日は30分早く開始致します。お間違いありませんようにご出席をお待ちしております。
今日は「友を大切にすることを意識してみましょう」。素晴らしい一日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌