長いお付き合い

おはようございます。

昨日は一日中雨が降り寒さがぶり返してきました。暖かくなったり寒くなったりと、この時節には気温の変化がよくあります。対応に気をつけましょう。風邪も流行っています、お大事下さい。
時折書いていますが自然には逆らえません。逆らえませんから暑くなれば脱ぎ、寒くなれば着るといった如く素直に対応します。人様とのおつき合いもやはり「押さば退け、退いたら押せ」というが如く素直に思いやりをもって簡単明瞭がいいのではないでしょうか。
菜根譚にこのような言葉があります。「人は知り合った当初は愉しいものだ。だが、いつまでも愉しく付き合えるほうが望ましい。」。
頭ではわかっていても、行動ができるかといいますと、なかなかこれが難しい。難しいといいましても、やはり、行動しなければ何も身につけることはできません。
人づきあいとは、会った当初は楽しくてならないものですが、だが、長年付き合っていますと、会うのが面倒になることも、多い。なぜでしょうか?。人は往々にして、知り合ったばかりの頃は好奇心一杯であり、まだ本当の自分を隠して相手の気に入るように飾ろうとします。
したがって、第一印象は普段の素顔よりもかなり上等なものになります。だが、相手のことがわかるようになりますと、緊張感もなくなります。自分の欠点をさらけ出しても気にならなくなる、「親しき仲にも礼儀あり」を失ってくる。
一方、相手の短所が見え出しますと、当初相手に感じた親しみのもてる印象もガラリと変わってきます。
人づきあいをはじめるときの留意点は、「素顔を隠して自分を良く見せようとしないこと」。「背伸びをしないこと」。老子も「跂者(つまだつもの)は転ぶ」と教えます。そうすれば、長くつき合っても、互いにイヤな感じを持たずに済むのです。「人間関係とはその場限りにおいて決済すれば終わるという取引ではない」「その場だけいい顔をしていれば良いというのではない」のです。
どなたが言ったか忘れましたが「真心があれば人動かすことができる。すぐにはわかってもらえないが、時がたてば必ず理解される。下手な小細工を弄するよりも、公明正大でいることを心がけ、ありのままを見せたほうがよい。誠実で、謙遜を忘れず、礼儀正しい態度を保つことが大切であり、相手の出方を気にすることはない」。
「気にするから素直でなくなる」のです。親友を求めるのであれば、「まずは自分の心の扉を開くべきです」。できないことを話したり、偽りを言ったりするのではない付き合い方です。
私たち学ぶ者は、「自らの行動を省みる習慣をつける」ことです。そのための「鏡が心学」、自分を計る物指しが「心学」です。研鑽を積む、修練をするということは、「まずは自分の行動を振り返ることから始めること」です。「常識に照らし合わせて自分の行動をチェックすること」ではないでしょうか?。
今夜は「にんげん学」一宮講座、明晩は東京講座です。ご一緒に学びましょう。そして長いお付き合いのできる師友を持ちましょう。今日も素晴らしい一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日、師匠から授かりました「金胎両部の大日如来」様をお祀りします、お厨子がようやくできてきました。