究極の

おはようございます。

「にんげん学」京都講座「老子を読む」ご出席いただきました皆様ありがとうございます。老子68章、これが「究極の人心掌握術」という話し、「ドキッ」としました。一番私に欠落していたことを確認。「心学」は気づきを与え、慎みをもたらします。
『善く人を用うる者は下ることを為(な)す。
是(これ)を不争の徳と謂(い)い、是を人を用うる力と謂い、
是(これ)を天に配すと謂う。』。
リーダーだからといって、いかにも強そうに見せるのは愚の骨頂だ、下手(したて)に出て相手の闘争心を挫(くじ)くのがいい、という教えです。頭をハンマーで殴られました。
とくにリーダーになりたてのころは、「なめられてはいけない」と虚勢を張りたくなるものです。一時このような「病に冒されていました」。そしてリーダーの座から滑り落ちるのです。
そんな時代の弟子は最悪だったでしょう、「リーダー風を吹かされるほどイヤなことはありません。そんなリーダーは周囲の反発を食らうだけなのです」。修行時代を振り返れば分かりすぎるほど分かるのに、何と愚かだったのか。
本当に実力のあるリーダーは、そもそもリーダーらしくふるまう必要がありません。そんなことにエネルギーを注(そそ)ぐよりも、自分が下手(したて)に出て「みんなに気持ちよく働いてもらうために心をくだく」ことのほうに、リーダーの「本質がある」のです。だから逆に、無能なふりができるのです。
たとえば、仕事の指示一つ出すにしても、「これをやれ。今日中だよ、今日中!」などと高圧的に命じてはダメ。下の者は、心の中で「無理だよ。できるもんか」と反発し、真剣に取り組みません。面従腹背者(めんじゅうふくはいしゃ)をつくるだけです。
そこを、「君はこういう仕事がうまいよね。かなわないよ。今日中にやってくれると嬉しいな」と下手に出る。すると、下の者も刃向かおうなんて気持ちが挫(くじ)かれ、「しょうがないなぁ。そこまで見込まれたのなら、がんばるか」という気持ちになるのではないでしょうか?、いかがでしょう。
どちらがリーダーとしての力量が上かは、論じるまでもないでしょう。上司・部下の関係だけではなく、競合相手でも何でも、とにかく「相手に対して下手に出て、闘争心を挫いた上で、誉(ほ)めてやる気にさせる」のが、リーダーに必要な「不争の徳」です。
人様の才能、能力を生かすのがリーダー、それが自然の原理原則、Taoだと老子は教えます。「力が無いから威張る、実力が分かっていないから偉そうに命令する」のです。これでは誰も素直に力を貸してはくれません。大いに反省し、改めようと胆に銘じた私の為の講座でした。皆さんご一緒いただきありがとうございます。
4月は18日(月)です。来月は「進より退(しりぞ)いたほうが」という話しです。来月もお目にかかるのを楽しみにしています。
今日は一歩退いて人様と対してみてはかがでしょうか?人様の様子にきっと変化が生じますよ?、素晴らしいお出会いがありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
「にんげん学」京都講座会場に行く途中が錦通りがあり京都の台所と言われています「錦」です。



懇親会「洋食ごんじゅーる」さんのお料理です。マスター今月もごちそうさまでした。
和牛のサラダ、からしマヨネーズ和え

和牛と茄子のデミグラスソース。パスタ添え

鰯のカレーソーズ

ハンバーグ、シャリエピレソース