素読

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。進むことばかりを考えず、退くことが進むことになるという老子の教え、大事にしましょう。人間関係の大切な謙退の美徳です。
心学の書を皆さんと音読することは本当に魂に響きます。素読・音読が何故素晴らしいかといいますと、自然姿勢を正すのです。姿勢を正すことは、心を正すことにつながります。
その基本は「背筋を伸ばして、腰骨(こしぼね)を立てる」ことです。「体(たい)は心(しん)を表す」ともいいます。古来から意識することはとても大切だと言われます。このような教えもあります。「心ここに在(あ)らざれば、視(み)れども見(み)えず、聴(き)けども聞(き)こえず」と。
意識しませんと目の前にあったとしても見えない聞こえないというのです。これは日常生活の中で最も意識しなければいけません、漫然と過ごさないことです。意識しすぎることはよくありませんが、体に身につき無意識に出来るようになるまでは意識すべきでしょう。そして、何事も最初の出だしは意識して行く先を見据えてスタートすることです。漫然と歩みを進めない。これらは「心構えを養うこと」でもあるからです。
腹の底から声を出しますと、自然にみぞおちに力が入り、丹田(たんでん)という身体の中心にある大切なところが鍛(きた)えられます。
「ワッハッハ」と大声で笑った時のみぞおちの感触(かんしょく)を参考にして、大きな声で、はっきりと、素読しましょう。
素読(そどく)のスピードは、ことさらにゆっくりと読むことはしないで普通のスピードで読んで下さい。ちなみに素読は、声を出して読む(音読)と同時に、目を使って読む(目読)、自分または他の人の声を耳で聞く、さらに耳だけでなく、皮膚(ひふ・細胞(さいぼう))で聞く(感じる)、という四つの器官を同時につかった身体全体(からだぜんたい)に染(し)み入る読み方(体読(たいどく))であると言えます。
素読が如何に大切かはこれで少しわかっていただけるのではないでしょうか?、人様との会話を日常に私たちは行っています。人様との会話で意味を解すことができないときもありますが、何かを感じることで、話しが終わってから聞き尋ねることができます。このようにいろいろな作用があるのです。
昨日「株式会社鴻池組」様の新人の方10名の皆さんは下山しましたが、ニプロさんは今日の夕方までおられますので、読む事の大切さを書いてみました。読む事で声を発することで身体全体に染み込むと同時に人様の魂にも響くのです。今日は読み聞くことを意識してはいかがでしょうか。
明日は「にんげん学」一宮講座、明後日は東京講座です。両講座でお会いできますこと楽しみに出かけます。 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日の観音様の桜の光背です。毎日変化します、私たちも変化するのです。


研修の最後のカリキュラム茶礼、一期一会の世界を味わっていただきます。

「にんげん学」大阪講座へ向かう前に自宅へ車を置きに帰る途中花畑があります。以前から撮りたいと思っていたのですが、行き帰りの時間は暗いですので、昨日良いチャンスでした。レンゲの花、チューリップ、水仙です。
黙々と花作りに丹精を込めている人の姿も美しい姿でした。










「にんげん学」大阪講座へ毎月大阪のKさんがサンドイッチを、伊丹の和菓子店「寶樹庵」のYさんが笹の香りの素晴らしい「麩饅頭」をお持ち下さいました。ありがとうございます。ごちそうさまでした。