心・言葉・行動

おはようございます。

熊本市の皆さん地震お見舞い申し上げます。9人の方が亡くなられ、被害も沢山出ています、避難所で過ごされている方も大勢の方がおられるようです余震が少ないことを祈り、一日も早く鎮まることを祈ります。
「にんげん学」一宮講座ご出席の皆さんありがとうございます。先日来多くの企業様の新入社員様の研修を心華寺で行わせていただいております。いろいろなお話をさせていただいていますが、やはり、人間関係においては「態度が大切」ですよ、というお話をさせていただいています。
第一印象というものはやはり大切です。好感度を持っていただくことは難しいかもしれませんが、イヤな印象を与えないようにしなければいけません。そのための大切な考え、行動が一宮講座で昨夜学びました論語、里仁第4、22条「子曰く、古者(いにしえ)の、言(げん)をこれ出(い)ださざるは躬(み)の逮(およ)ばざるを恥(は)ずればなり。」
意は「昔の人が自分の考えを軽々しく口にしなかったのは、言ったことを実践できないことを恥じる気持ちをもっていたからだ。」。
孔子は「心」「言葉」「行動」は三位一体のものと考えていました。それは「目に見えない心は」「言葉や行動によって外にあらわされると考えていたから」です。
心は「自分の信念や正しいと思っていること。また、人を思いやる心をもっていること」が大切です。自分の信念だけでは偏る人生となり、自分の事ばかり考えるような偏る人間性とせずバランスのよい人生観をもつにはやはり、「人を思いやる心を持つ」ことが大事です。
言葉は「心で思っていることを、実際に口に出す。ただし、いったことを必ず実行する心構えをもつようにする」ことです。
行動は「口に出したことを、実際に行動に移す。言葉にしたのに行わないのは恥ずべきことだと思うべきである」のです。「恥じ」とは、恥ずかしいことを「しでかした時に感じることも大切ですが」、行動する前に「○○ができないことは恥ずべきだと思っていること」を「本当の恥を知る」ということです。
人は、「見えるものも見えないものも、すべて自分という人間があらわれる」ということを「意識すべき」です。だからこそ、言ったことは実行に移すべきです。
孔子は「有言実行を教えました」。実現できそうにないこと「大言壮語(たいげんそうご)」することは恥ずべき行為としたのです。口先だけの人間は、周りの人からも尊敬されませんし、信用されないばかりか、迷惑をかけてしまうことになるのです。周りの人の心を惑わし掻き乱すからです。孔子は、そのような「人間になるな」と戒めているのです。
人間は、言葉数の少ない人よりも、はっきり物を言う人の方が何故か信用してしまいがちですが、それは少し?であるかもしれません。
「心」と「言葉」と「行動」はすべてつながっていると考え。特に「心」は目に見えないものであり、「言葉」と「行動」は見えない「心」を外にあらわすものです。だからこそ、「できもしないことを軽々しく口にするな」と孔子は教えるのです。
とはいえ、孔子は「意見を主張するな」といっているわけではありません。発言をしないのは「これもまた問題だからです」。「つたない言葉であってもよい」のです。「言ったことは必ず実行する意気込みで発言すること」。その言葉に「責任を持って対応すること」。そういう「有言実行」する人が立派な人だと教えるのです。
新入社員の皆さんも、ベテランのビジネスマンの方は特に、「何かを実現するためには、まずは言葉を発してみましょう」。それから「有言実行」の「覚悟と努力を推し進めること」です。今日は有言実行を考える一日としてみてください。
今夜は「にんげん学」東京講座「論語を読む」です。今日から会場が銀座に変わります。会場をお間違えありませんように、お会いできますことを楽しみにしております。
※FBでお読みいただいています皆様、リンクが切れていたことに気づかず、昨日はリンクできていませんでした。お詫び申し上げます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌