知識と追いかけっこ

おはようございます。

熊本地震、亡くなられた方の数が増え、言葉もありません、物資が行き渡らないことにももどかしさがあります、皆さん懸命に支援なされておられることを思いますと、ただただやはり一日も早い沈静化を祈るだけです。皆さん祈りましょう。
「ニプロ株式会社。平成28年度入社・第二陣・新入社員研修生」の皆様二泊三日お疲れ様でした。慣れない三日間、懸命に取り組んでいただき感謝致します。いろいろ矛盾を感じたことでしょう、理不尽も、現実では研修以上の矛盾、理不尽と感じられることが待っています。
三日間自分を見失わずに確かに乗り越えたことをお忘れありませんように、そして支え合った仲間のあったことで乗り越えられたことも、お忘れありませんように、ありがとうございます。
覚悟を第一に、そして修正力、対応力を日々養って下さい。そうすることが確かなイノベーションができます。昨日の自分を乗り越えましょう。今日から現場での実践、皆様のご活躍をお祈りします。
研修は日常茶飯事、当たり前のことを当たり前にやっていただく事に重点をおいています。行住坐臥(ぎょうじゅうざが。行くことと止まること、坐(すわ)ることと横になることの四つの動作。日常の立ち居振る舞い。四威儀)です。
人生は仕事をしていて失敗する人は余りいませんし、仕事がイヤになるという方も少ないでしょう。では一番の問題は何かと申しますと「人間関係における対応」です。人間関係のまずさでイヤになる方が多いのです。
行住坐臥、何故、そこに向かうのか止まるのか?、何故、そこに坐るのか?、休むのは何故か?等々の意義です。何も難しく考える必要はなく、すべてに於いて目の前に「人の存在が在る」のです。
私は何度も書いていますが、愚鈍で知識も少なくどうしようもない幼少年時期を過ごしました。だからといって悔しくなかったのではなく、人より何倍も悔しく思っていました。
長じて、「気づかない自分、気づけない私を自覚できるようになって」人生観を変えたようです。人生観を変えてから楽しく過ごしています。それは「心学を学んだ」ことで「世の中への対処法、人様への対応を知った、物事への取り組み方を知った」からです。
論語、季氏(きし)第16、9条「生まれながらにしてこれを知る者は、上(かみ)なり。学びてこれを知る者は、次なり。困(くる)しみてこれを学ぶは、またその次なり。困(くる)しみて学ばざる、民(たみ)これを下(しも)となす。」。
この条から「生知の人、学知の人、困知の人」という言葉が出ました。意は「生まれながらにして、様々な事を知っている人は最高の事だ。日ごろから自分で学んで知っておくのはまあその次だろう。苦境に立たされてから、慌てて学ぶというのはさらにその次だ。一番駄目なのは苦境に立たされても自覚が無く、学ばない人だろう。」
この条から私は「日ごろから学び実践する重要性を知った」のです。生まれながらにして、いろいろなことを知り、道理がわかるなどという人は多くはないでしょう。
「生まれてから生活をしながら学んでいくのが、普通の人間」です。小僧時代、師匠から「見たら聞け、聞いたら見に行け」と教わりました。日常生活の中で「目新しい物は尋ねよ、耳新しいものは見に行き確かめてこい」と。これは「日ごろからたゆまずに学ぶ事の大切さを教えたものです」。しかし、これもなかなかできるものではありません。
困難に「ぶち当たった時に、あわてて取り組んでも、おいそれと対処できるはずもなく、後悔するばかり」でした。そうして「普段からやっておけばよかった。ああ失敗したなあ」と。
人生は「失敗の繰り返しかもしれません」が、「この失敗から何かを学ぶ事が大事なのです」。失敗したとしても、「そこから学ぶ事を実践する重要さをこの条は教えてくれた」のです。
私は「困ったことを学ぶようにして」今日まできました。ある意味「人生は知識との追いかけっこ」かもしれません。ですから私は「常に学び続ける」のです。
「失敗しても、そこから何かを学んだ人物は苦境に立っても対処できるようになる」のです。
「失敗しても何も学ばなければ、同じ失敗を繰り返し、成長することはない」のです。「失敗という気づきを天が与えてくれたことを放棄することは、人生を放棄する事」になるのです。今日は「日ごろの学びが重要である」ことを意識して一日を大切に過ごしましょう。
「株式会社モビッテック。新入社員研修生」の皆さん夕方の下山まで多くの気づきを得ていただき、修正力の糧にして下さい。今夜は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」です。人生の指針が説かれている論語、ご一緒に素読しましょう。会場でお会いできますことを楽しみにしております。研修生が帰られましたら直ぐに電車に飛び乗り神戸に向かいます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
庭の奥を撮ってみました。



ニプロ株式会社新入社員の皆さんありがとうございます。
二班に分かれて記念写真。


班ごとに各自の「実践目標」を発表していただきました。皆さんの前で披露しました、各自の目標です、一つずつ確かに実践下さい。ご活躍をお祈りします。






ゲームの個人優勝者です。私の「万年カレンダー」を差し上げました。

班の優勝です。



先日近くの麦畑を見ますと随分成長していました。