両極にとらわれない

おはようございます。

いよいよ世間様はゴールデンウィークに入りますが、水を差すわけではありませんが、楽しみもほどほどがいいのかもしれません。苦しいことに遭っても乱れず、楽しいことにあっても心奪われないようにすることが大事です。いわゆる「程(ほど)が大事、身の程を弁(わきま)える」ことです。私たちは「苦楽両極」にとらわれてしまうということに用心すべきです。
「苦楽両極」に囚われてしまう人の共通項は、日々の「暮らしに主体性を持っていない」ことが考えられます。いわゆる「やらされている」「しかたなくやっている」「受け身でやっている」ということです。
ですから日々何をやってもおもしろくない、苦しい日々。そんな気持ちで何か楽しいことに出会いますと、「溺れてしまう」ことになりかねません。溺れますと「こうでなければとこだわり固定観念となり、頑固になる」。いけません、いけません、このようになってはいけません。進化する悦び楽しみに自ら蓋をしてしまう。
私たちが感じる苦痛は「身で感じるか、心で感じるか」、心身の苦痛です。この逆、楽しみもしかり「心身」です。感覚は自分を養うために外の世界を感知するように私たちに授かっている素晴らしい能力(徳)です。その徳を貶(おとし)めないようにしなければいけません。
徳を貶めず「生かす」ことです。生かすために「心身のコントロール」を一歩ずつ確かにする祈りと学びをしましょう。先日も書きましたが祈りは「答えのない世界への祈り」です。学びは「未来への覚悟が定まります」。
どのような現実が訪れようと「慈悲・慈愛・思いやり」を失わない行動となるのが祈りですし、どのような現実が訪れようと「敢然(かんぜん)と受け入れられる」のが学びで修めた心です。※敢然「困難や危険を伴うことは覚悟のうえで、思い切って行うさま」。
社会に思いやりを持って対し、どのようなことからでも学ぶ姿勢がいろいろな障害を乗り越えることになるのです。またそのような使命感を持つ後進をも育てられる影響力も自然オーラとなって発揮されるのです。
先日の「にんげん学」小倉講座では「老子」をご一緒に学びました。神戸、愛知・一宮、東京講座は「論語」をご一緒に学んでいます。
老子孔子も共に「正しい努力をする人」です。私の尊敬します「伝教大師」も同様です。「苦楽両極に縛られていた時代の私は主体性ゼロの人間でした」。ですから毎日が苦痛の連続、そして何の根拠もなく楽しいことはないかと、野良犬の如く心が彷徨っていたのです。
あるとき徳という素晴らしい能力、「目は見える、耳は聞こえる、鼻は臭いがわかる、口は味を知ることができる、肌は温冷を知ることができる、手は物が持てる、稽古をすれば上手にも成る、歩ける、走れる」等々の徳を知ったのです。
徳を授かっているということを自覚ができてから愚鈍であった私でしたが、苦楽の両極に縛られず、「一つのことをやり遂げよう」と発心、「続ければ上達するという自信を持った」のです。
自信というものは、人につけてもらうものではありません。「自分自身を信じること、自分自身を信仰すること」です。多くの賢人の方が言っています「最後まで続けて成功」と。最後とは「死ぬまで」です。私は「今の使命を死ぬまで嬉々として続けます」。
私は「自分の可能性を自分が信じないでどうするのか」という思いを持っています。だからこそ世間様にいろいろ楽しいことが在ったとしても、素晴らしいことだと思いはしても、溺れず、称讃させていただき、皆さんとご一緒に楽しむのです。
明日は愛宕寺の「花祭り」です。ピカピカの新一年生のお子さんに「心身健康祈願お守り・文房具」を授与進呈いたします。お子様は国の宝、お一人の賢者が現れることで世界中の光明となるのです。お釈迦様が如実にそのことをお示しに成られたのです。お釈迦様の恩恵に与り、讃える日が「お花祭り」です。そして可能性を秘めたお子様を讃える日でもあります。是非皆様ご一緒に讃えましょう。午後1時から行います。
そして「まどみちおさんの素晴らしい詩」の「一ねんせいになったら」を皆さんで合唱します。「百人で分かち合える人間性を養って欲しい」と願ってのことです。(百人とは無限の人ということです)。ここ20年の間、自然の驚異が数年ごとに私たちを襲っています。何かを天は諭そうとしているのかもしれません、その一つが「分かち合いではないかな?」と私は思っています。
「夢をまこととするには、できることから始める」その第一歩が「ピカピカの一年生を祝福すること」です。そして自らは「コツコツと地道に日々精進すること」です。これでこそ「夢をまことにできる」のです。明日午後1時からです、お待ちしております。今日は徳の素晴らしさを考えて過ごしてみましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは「熊本・大分地震」の復興支援を応援します。
明日の愛宕寺「花祭り」のため、信者さんが「花御堂」の飾り付けをしてくださいました。明日の朝「お誕生仏」をお祀りしまして、皆様をお待ちいたします。
明日は休日、ご家族でお釈迦様の威徳に感謝して、大きなご利益をいただいてください。そしてピカピカの一年生と一緒に大きな声で「一ねんせいになったら」を歌いましょう。