道徳を育む

おはようございます。

時折書いていますが、私は毎日数冊の本をいつも少しずつ読みます。昨日は老子論語菜根譚(さいこんたん)、一般の小説と5冊を交互に読んでいました。菜根譚、前集、59条に面白い、なるほど、この通りというものがありました。本は不思議なもので、その時々によって受ける感動が違います。何度も何度も読んでいるのですが、おかしなものです。だから繰り返し読む、時習が大事なのでしょう。「道徳を育む」として。
「富貴や名声というものは、道徳的修養から得られたのであれば、野の花が絶え間なく生い茂るように、いつまでも大きくなっていく。
だが、これが事業や功績によるものであれば、花壇や鉢植えの花が植えかえられたときのように、些細なことで衰えてしまう。
ましてや、筋の悪い権力によって得られたのであるならば、花瓶の切り花が根が無いために短日のうちに萎(な)えるように、そう長くはもたないであろう。」
大成する人間に共通する基本原則は、人間性を失わず、道理に反することなく利益を追求する姿勢です。ある書物の中にありました話しです。中国、清朝(しんちょう)の大商人は次のような原則を言っています。
第一に、金銭のためならば、刀についた血でも舐(な)めるが、朝廷の律令において明白に禁じられている取引で悪銭を稼ぐことは絶対にしない。
第二に、便宜を図って儲けても構わないが、他人が不利になるような便宜をもとに稼いではならず、他人の飯茶碗を壊してまで自分のために儲けようとしてはならない。
第三に、友人の力を借りて稼いでもよいが、金儲けのために友人に顔向けできないようなことをしてはならない。
第四に、機会をとらえてうまく立ち回るのは構わないが、欺瞞(ぎまん)や脅(おどし)しのような信義に背くような悪事で不義の財を得てはならない。
第五に、金儲けを日常業務の最優先課題とするのは構わないが、財を用いて善行したり、金を投じて遊んだりするときには出し惜しんだり、守銭奴のような振る舞いをしたしてはならない。」
お読みになられていかがですか?、「商いの道は人間の道」です。商売の道とは「まず人づくりの道や人に接する道です」。上の大商人の基本原則は書いたり読んだり見たりしますと簡単なようですが、厳しい内容です。また、この基本を厳しいととるようでなければ、切り花、鉢植えの花、徒花(あだばな)であるのです。
転んでも金目のものが落ちていないかと考える人は金銭しか眼中になく、金のためには悪事も厭わず、義理人情に反する悪徳商人です。悪徳商人は腹黒い恥知らずであり、このような連中は金がいくらあっても金無きに均しく、欲望に限りがないのです。今日の世相の中にも一時の徒花を咲かす人を大勢見ます。また、金儲けのどこが悪いと言って称賛する情けない人もいます。
私たちは地道に「道徳を育み、小さくとも絶え間なく咲く野の花のように在りましょう」。そんなことをふと考えていましたら、愛媛・八幡浜からOさんが、現在は岐阜に住まいをして陶芸を行っていますNさんが48才にしてお茶の学校であります淡交学園を首席で卒業しました、ということで卒業の挨拶にOさんとご一緒に訪ねてくださいました。このようなことも、人生の一つの花です、ありがたいことです。
明日は「心に華を咲かそう会」第17会「盲導犬育成並びに熊本・大分地震復興支援・チャリィテイゴルフコンペ」を開催します。地道に皆様のご協力を得まして17回目を迎えます。どうぞ今からでもエントリーいただきご協力ください。
今日は「道徳を育む」ということを考えていただき、お仕事を進めていただきますよう。良い一日を。
今日は「にんげん学」東京講座へご出席のWさんのグループ9名の皆さんが研修にお出でくださいます。皆さんお気をつけて入山ください。お待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。
万博記念公園の日本庭園です。







OさんNさんと。Nさんご卒業おめでとうございます。