四端

おはようございます。

ここ数日「孟子」を読み直しています。孔子にも言えることですが、遊説してことごとく国策として受け入れられないという事実です。それでいて論語孟子も「四書五経」の一つとして多くの愛読者を持ち紀元前から今日まで伝わったという事実。直接、孔子孟子も政治に関わることが少なかったのですが、多くの国々の学問や人びとの思想に影響を与え、政治にも活かされ、日常生活に考えが浸透していたという事実です。
今日の世相を見ますと「許されない」「許さない」という風潮を感じます。何故でしょう、やはり「人間の器が小さい」「勝ち負け・売れる売れない・ヒットするしない」という二極化でしょうか。中庸(ちゅうよう)がないのではないでしょうか。
アメリカ大統領選挙で強気の発言のトランプ氏が勝ちを収めたように、世界中がおかしな状態です。私たち庶民はウロウロしないように確かな指標が必要です。
孟子孔子の仁を受け継ぎ「義を立てて、仁義としました。」思いやりをどのように具体的行動にするかが「仁義です。」私たちの心には生まれながらにして「人の苦しみや哀しみを見て、助けたい、助けるべきだ、という善なる性の端緒が具わっている」と孟子は教えます。
それを四端(したん)といいました。(惻隠(そくいん。かわいそうと思う心)・羞悪(しゅうお。自他の不善を恥じ、憎むこと)・辞譲(じじょう。へりくだり尊敬し、他人に譲ること)・是非(ぜひ。 よいことと悪いことの区別)の四つの心の総称。孟子性善説の根底をなしています。)
閉塞感を感じているのならば、先ず自らが率先して仁義の行動をしましょう。「進も、退くも自身」です。一人でも人は影響を与えることが出来ます。そのためにも先ず自らが率先して仁義を生きることだと思っています。いわゆる「人様への気づかい、気配りです。」
そうすることで心に潤いができ、共に歩もうとするゆったりとした心がお互いに持てる社会とできるのではないでしょうか。羞悪の心を大切にしたいですね、この世を改善するのは他の誰でもなく、先ず自身からです。
私たちは物事の道理を知らないうちは、何か困ったことができますと、親や友に何で助けてくれないの?という疑問がでます。その気持ちが「四端」なのです。それを裏に返せば人様の心を思いやる行動となるのです。
今日は第28回「心華寺・日本一の回・富士登山」です。人生はやり遂げてこそという体感、誰でも自分の日本一をと願ってはじめました。休んでも止めずに続ければ頂点に立てる、苦しさの後に快感が得られる等々を体得してほしいと41才のときから年一度行ってきました。今は誠澄の先達です。
登山される皆さん気をつけて登って下さい、きっと「四端」の心が実感出来ます。人生観が変わりますよ。
明晩は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」です。神戸地区の皆さん会場でお会いしましょう。豊かな情緒が人生を潤します。楽しみに出かけます。
皆さんも是非今日は四端の心を実感し実践下さい。良い一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。
☆第28回「心華寺・日本一の会・富士登山」に北九州からご参加のGさん親子です。昨夜は我が家に宿泊です。夕日もきれいでした。そして今朝の風景も祝福していました。







朝6時半過ぎに出発しました。行ってらっしゃーい。お気をつけて、無事のお帰りをお祈りしております。




午後2時10分ほどに5合目からGさんから写真が送られてきました。テレビ朝日報道ステーションサンデーから取材を受けたそうです。3時半に登り始めたそうです。皆さん無事の登頂をお祈りしております。