富士登山

おはようございます。

昨日朝6時半過ぎ第28回「心華寺・日本一の会・富士登山」にご参加の皆さんは出発しました。今朝4時半前に全員無事に頂上へ登ったとメールが入りました。残念ながらご来光は雲の中だったようです。悪天候の中、頂上を目の前に胸突き八丁、あえいで頂上に達したのでしょう。この苦しみ、耐えがたい体感を経て、頂上に登ったときの、「言葉では言うに言えない感動を生むのです。」この感動は悪天候であればあるほど感極まります。私の経験ではそうでした。
富士登山を何故始めたかといいますと、一番の動機は比叡山に初めて登ったとき新幹線の車中から富士のお山を拝み感動したこと、そして車中の多くの方が仰ぎ見たことが「いつか登ってみたい」という発端でした。以来22年経過し、比叡山で足かけ12年の修行、心華寺で10年の実践の中で、「人様から教えてもらえないことの大きなことは「辛抱」である。」ということを知ったからです。
そこで富士登山を思いついたのです。修行中、苦しければ苦しいほど乗り越えたときの「達成感は何とも言えないのです。」私たちの修行は一つ一つクリアーしなければ他の学びも、学びを体得する修行もしません。一度にあれもこれもなどと器用な人はいなのではないでしょうか?、いるかもわかりませんが、「一つの根幹を確かにしてこそ、いろいろな学びの必要性を感じる」のだと私は思っています。
一つ一つ「自己確立のために学び修行する」ことを「富士登山という一日で体感して欲しいと願ったのです。」
登り始めて疲れ、高山病で頭が痛くなり、気持ちが悪くなったりします。私は10年登りましたが、一度たりとも楽な登山はありませんでした。しかし頂上へ達したとき、下山したときの歓喜、感動は一瞬のことですが、その歓喜と感動が「潜在意識の中に刻み込まれますと、何ごとも成し遂げるという回路ができてしまうのです。」
疲れて高山病になり、途中で少し下におり、体を慣らし、休憩しますと、又復活するのです。人間の潜在能力というのは「和合・順応するという凄い能力なのです。」人は何か困難に遭ったとき、一旦下がることも智慧ですし真の勇気です。そうしますと、今まで以上に視野が広がり、体力も知力も増すのです。
しんどいと言って、途中でやめてしまいますと、又同じように何か他の事で困難なことに出会いますと、「放棄するという回路が出来上がってしまうのです。」
それを知っていた先人は「一つ一つという修行形態を作ったのです。」人生は休んでも良いのです。発心したことを「やめないこと」です。それを体感して欲しいと「日本一の会・富士登山」と称し皆さんにお声がけをして28年続けています。
いくら知識を得たとしても「辛抱は自分持ちです。」人様よりも知識があって何故?と疑問を感じ、世の中に疑いを持つのではなく、たった一瞬ですが、3,776 メートルの高さの富士のお山を登るとき、3,775メートルは辛いしんどいばかりなのです。わずか1メートルだけの快感ですが、その一瞬の悦びが人生の価値観を大きく変えるのは間違いがないのです。
理屈ではなく、体得すれば、ある程度のことでも「びくともしない胆力がつくのです。ついてしまうのです。」
このようなことを味わいますと、素晴らしい副産物、慈悲の心、思いやりの心にあふれる人間性も培われるです。その一つは「人がいやがることをしなくなる。」のです。
なぜでしょう、自分が目標を立てて歩み出せば、自然と苦しみや嫌なことを自らが感じることを知るからです。だから意地悪をされても、意地悪をし返して人様が悲しむようなことをしなくなり、逆に意地悪をした人を温かい気持ちでささえるようにもなるのです。
他の人に「八つ当たりもしなくなる」のです。思いやりが深くもなります。今年行きたいと思っていていけなかった方は来年チャレンジください。世界一の忍耐力が培われます。今日夕方無事に帰ってくることを祈っています。
今夜は「にんげん学」神戸講座「論語を読む」です。心学を継続する事も同じです。学びは心のゆとりと温かさをもたらします。会場でお会いしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは熊本・大分地震の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。お気をつけてご支援ください。ありがとうございます。
☆頂上です。あいにくご来光は雲の中だったようです。集合写真と下山するところです。参加者の皆さん登頂おめでとうございます。お気をつけて下山ください。無事のお帰りをお待ちしております。


無事10時前に5合目まで下山しましたと誠澄から写真が送られて来ました。皆さんお疲れ様でした、いいお顔です。
これから溶岩温泉で汗を流し、お昼をいただき少し休憩して帰路という予定です。気をつけてお帰り下さい。