不動心を

おはようございます。

鳥取地震熊本地震と同じレベルの強さだったそうです。お見舞い申し上げます。土台が揺れる、足下が揺れる、大変な恐怖だったと思います。各地の被害を見聞きしていますので、恐怖心は一層大きいと思われます。お大事くださいますよう心よりお見舞い申し上げます。
人生も土台を揺らすことなく歩みたいものです。私の日課は読経、多くの皆様から依頼されましたご祈願、皆様からお預かりしていますご先祖様へのご回向を修すこと、心学の書を読み学ぶことが基本の日課これは欠かしません。欠かしたら私でなくなり、存在意義がありません。
先日も「菜根譚(さいこんたん)前集」を読んで、先日Tさんのコメントの返事にも書きましたが、書を読み心にとまるときと、ただ読んで過ぎていくときがあります。
菜根譚前集126項「不動心をもって人に接する」が目にとまり心に響きました。
「だまされたことがわかったとき、すぐに相手にそれをいわない。
人から侮辱(ぶじょく)を受けたとき、すぐに顔色を変えて怒(いか)りを面(おもて)にださない。
怒りを胸中に仕舞う態度の中に、人徳者としての窮(きわ)みがあり、またそれが善いように働き出すのである。」。
喜んだり悲しんだりすることは人の常。決して一時的な感情に振り回されたり、自分を見失うことがあってはなりません。
不動心を持つ人に対しては、周囲も一目置くようになります。難しいことですが、このような人がリーダーになります。どれほど面罵(めんば)され皮肉を浴びせられても、眉(まゆ)一つ動かかすことなく黙って受け入れるのは、相当の修養をつんでいるか、自分によほどの自信がある証拠(しょうこ)です。
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)でも失意の日々でも泰然自若(たいぜんじじやく)の姿勢を貫く、少しは傲岸不遜(ごうがんふそん)なところもあり、意気消沈することもない人物であれば、「この者は尋常にあらずと周囲から畏(おそ)れられるようになるのです」。
いずれにしても、だまされたり、侮辱(ぶじょく)を受けるような事態をまねいた原因は自身にあるわけで、それを確かに受け止められなければ、自己確立などとうてい無理なことです。
この境地に達するには、精神的修養を深めることです。知識や技術だけでは駄目です。心が落ちつくように「自制し」、何があっても「冷静に対応できることが求められます」。そのためにも「心学の書を読み瞑想し精神性を深める」ことです。。
相手からだまされたとこに気づいても、公衆の面前でとがめることをせず、注意深く相手に注意するだけで済ませることです(逆恨(さかうら)みを避ける)。
他人から侮辱を受けた場合でも、その場で立腹して反撃を加えないようにする。まず我慢し、怒りを胸の中に抑え、感情が言葉や態度に出ないようにする。「さもないと、自ら敵を作ってしまうことになり、自分が不利な状況に陥(おちい)れば、相手から報復をうけてしまう」のです。人をだまし、侮辱するような人間をまともに相手してはいけません。
現実の生活で似たようなことが起きたら、できるだけ「触(さわ)らぬ神に祟(たた)りなし」、その場から、相手から離れることが賢明。
屈辱(くつじょく)を受けたとしても、その場で色をなして怒らない。これが身を守る手だてとして賢明だと、菜根譚は教えます。修養しましょう皆さん。
今日から心華寺では「M&Uスクール」が1泊2日で開校されます。潜在意識の活用を教えるリーダーのスクールです。受講生の皆さんお気をつけて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
私たちは「熊本・大分地震」の復興支援を応援します。ボランティアの皆さんご苦労様です。気をつけて作業お手伝いしてください。感謝いたします。