足ることを知る

おはようございます。

穏やかな三が日。用心しなさいということかもしれません。故郷に帰りご実家、友人、知人の皆さんと久しぶりに再会、旧交を温めたことでありましょう。私は仕事柄正月に帰郷したこともゆっくり過ごすということもありませんが、皆様がおまいりくださることがとても嬉しいことです。
昨日も昨年6回研修にお出でいただき、ご引率で6回ともご参加くださいました会社の方がおまいりと年始の挨拶に来て下された、とても嬉しいことです。研修冥利に尽きるといっても過言ではありません。
それは皆さんが年末年始が休みにだからこそもたらされる喜びです感謝です。休めないと不足を言っては罰が当たります。  
物事には限界があります。しかし私たち人間の欲には限りがありません。限りある物によって、際限ない欲を満たそうとしますと、必ず人との諍(いさか)いや、嫉(ねた)みや問題を起こします。
せっかく良い縁をいただいたにも関わらず、縁を無くしてしまうことはよろしくありません。縁を切られるのは悲しいことですが致し方ないにしても、「縁を切ったり、切られたりすることが少なくするには、どうすればいいのでしょう?」。
「足ることを知れば、物が不足することなど起きない」「切られることも少なくなる」のです。また「貧乏などするはずもないのです」。「足るを知る人は、楽しい日々を送ることができるのです」。
物は形が決まっていますが、「人間の心には形がありません」。「形のない心で、形のある物を動かそうとすれば、必ず失敗します」。
形がない心は、日々のあることに感謝し不足を言わず「分をわきまえ暮らしますと、あら不思議、当然かもしれませんが、求めずとも十分に入ってくるようになるのです」。それで世の中はうまく治まっていくのです。「足りない、足りないと思い暮らすから不足する」。
「足るを知りますと、高望みもせず、ポストにベスト、心安らかに何の雑念ももたず、心静かに落ち着いて仕事ができ、暮らすことができるのです」。衣食足りて暮らしに不安がなく、無病息災が一番よろしい。
行き過ぎた欲望や理不尽な欲求は悩みの種を生むものでしかなく、その証拠に、「日夜待ち焦(こ)がれても、実際に楽しみが訪れる前に、耐えられないほどの苦痛を味わうのです」。苦痛を味わったとき、「分をわきまえていないからだと知ることです」。
今日から仕事始めという方もあるのではないでしょうか。今年は「欲望を抑え、分不相応なことを求めなければ、物事の奴隷になることはないことを知り、一年をお過ごしください」。
いつも書いておりますが、スタートはじっくりと。「こうでなければと勢い込んで視野狭窄(しやきょうさく)に陥(おちい)りませんように」。長い一年息切れしませんように。今日も良い一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌