必至

おはようございます。

寒い毎日です、お大事下さい。作務やお護摩日課があるために怠惰な心も湧いては消え、わいては消えしています。日課とはありがたいこと。
心学では「勤める」を「勤(くるし)い」とも読みます。心学でいう「つとめるは努める」と書きます。勤めと努めは何が違うかともうしますと、「勤める」は「他者から強いられる」こと、「努める」は「自分の為にすること」です。
比叡山開祖、伝教大師様は遺言で「努めよ、努めよ」と励ましの言葉を遺されました。要は「自利は利他なり」こそが「菩薩道」だからです。
人から強いられてやるようでは修行もできず、ただ勤(くるし)い勤めになるだけだからです。人様のために勤めることができるようになるには先ず「努める」ことができなくては、到底「人様の為に尽くすことなどできないのです」。己を磨き高める、自分を磨きあげるのは少々どころか、厳しくなければ磨くことなどできないのが相場。
刃物を磨くのでも、砥石に身を当てて、削るからこそ磨きあがるのです。実践錬磨なければ磨きあがるはずもないのです。
一昨日の合同講座で「道理は必至の勢いがある」という佐藤一齊先生の言葉を学びました。「必至の勢い」とは、「必ず結果を出す」というのが道理だと教えるのです。だから私たちも「必至の思いをして実践すべきだ」と教えたのです。
要するに道理を「信じよ、疑うな」ということです。必至の思いで事を進めれば、ならなかったとしても、できなかったとしても、道理に疑いを持たず、また再び必至の思いで事をなせば、必ず目的に到達し成果を手にするのです。
必至、必ず至るという必至の思いもなく、頭の中で知識として貼り付けたくらいで行動もしないのは、道理も、自分も信じていないとも言えます。
大地に種蒔けば、大地は必至で育てます。それを見る私たちが必至になって当然でしょう。今日も必至で無心に楽しく過ごしましょう。信じるということほど愉快に生きる術はないのです。良い一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆先日の雪での自宅の庭の雪化粧です。