感覚を磨く

おはようございます。

法要を終えますといつも感謝の思いが強まります。人情はありがたいと。人様の情け、心を思うことは嬉しいことです。人情をかけてもらうのも嬉しいですが、やはり人情を大切に人様と接したいと思います。
私の行動理念、行動指針はとても単純、「してもらって嬉しかったことを行う」。逆に「嫌なことはしない」(難しいことですが)。
覚えることの苦手な私。理屈ではなく、感じたものを大切にする。一昨日の法要におまいりいただいた、お供養を作っていただいた、ご奉仕いただいた等々、感覚的に感じた喜びを機会を捉えて行動することです。これほど確かなことはありません。
感覚的なことですから、場違い、勘違いということもよくあります。しかし、体験しなければ、感覚、直感は養えないと考えています。世に知識が豊富であったとしても悶々(もんもん)と暮らし過ごしている人も多くおられます。それは失敗したくない、傷つきたくないという、保身でしかないのではないでしょうか。
感動すれば、傷つくことなどは恐れず、失敗も恐れないのです。感情は向上心、喜びに生かしてこそ情熱となり、勇気ともなるのです。好きになれば千里の道も一里、困難とは思わない、思えないのです。
先日も書きました。失敗をしないような人間は薄っぺらな人間、理屈っぽい人間となって、人を云々するだけの嫌な人間になってしまうのです。
先人、賢人の生き様を学びますと、どれほど多くの失敗をしていることでしょう。それは情熱の余り、行動意欲が旺盛だからこその結果。しかし、彼らは失敗と考えず、天が更に良い工夫をせよと失敗をさせたと受け止めていることが凄い。
私は感覚的に出会うことが一番理解しやすいと考えています。眼・耳・鼻・舌・身・意の六感は、人それぞれ絶対嘘をつきません、出会う相手により、それぞれ好みも価値観も違います。その違いを素直に端的に表現するのが感覚、表情。だから大事にして出会います。
あぁ、この方はこのようなことが嫌いなんだ、このようなことが好きなんだと、直感的に理解、感じます。必ず内なる心は外面化されるからです。感覚ほどわかりやすいものはないのです。人は正直です。
理念、指針を確かにして、出会いをさせていただき、直感的感覚を磨き、微調整し次への出会いを重ねていくようにしています。すべからく情動が人間の本能。
感覚を大事にしている理由の大きな一つに、「自分だけが感じる喜びがあります」それを大切にしてきたからこそ、今日まで歩めています。好きなことをやることが一番ストレスをためないコツです。今夜は「にんげん学」小倉初講座「老子を読む」。
心学の多くの書はある意味「失敗の賜(たまもの)、愛情の塊(かたまり)の書」、後進の人に自分と同じ轍(てつ)、過ちを踏んでもらいたくないという大いなる愛の書。皆さん会場でお待ちしております。
今日も情けを大切に出会いましょう。あなたの醸し出す雰囲気が出会われた皆さんに好感をもっていただけます。しかし期待をしませんように、期待は打算です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆散歩して