上下の人の信用

おはようございます。

新しいことはいいのですが、やはり使いこなさないと手間がかかります。しかしチャレンジするのは何でも楽しいものです。新しいことや、なれないことを面倒だと思ったときから人間として退化が始まるのではないでしょうか?、いかが思われますか?。横着になってはいけません。
チャレンジは自分にするものであって人様にするものではありません、お間違いありませんように。
言志録から昨日に続いて「信」をもう一つ尋ねます。85に「信、上下(しょうか)に孚(ふ)すれば、天下甚(はなは)だ処し難き事無し。」。
訳、「上下の人に信用があれば、できないことはなくなる」。唸ります、当たり前のことなのですが、胸に応える教えです。自分に顧みて大いに恥ずかしい、上下に信用があるかは甚だ疑問だからです。「人に信用があるかどうかは成否の鍵で、人生勝敗のわかれ目ともいえます」。「信用は約束を守ることによってできるからです」。
中国の故事に、「三舎を避く」があります。昨日紹介しました晋(しん)の文公(ぶんこう。当時は重耳(ちようじ))は、母国を追われ、19年間も各国を亡命していた。厚遇する国もあれば冷遇する国もあった。
重耳一行が楚(そ)の国に着いたときである。
楚の成(せい)王(おう)は歓待し盛大な宴を催して一行をもてなした。その席上、成王は重耳に「あなたが本国に帰られたら何を返礼としてくだされるかな」ときいた。
重耳が答えていうには「お国には、王、絹、美女のたぐいはいくらでもあり、ことに鳥の羽根、毛皮などは特産物。なにもお返しするものがありません。
そこで、こういうお返しを約束しましょう。もし、わが国と貴国が戦うことになり、相対峙したとき、私の軍を三舎(90里)後退する約束です」。
重耳は帰国して国王となり文公と称した。
その後文公は、楚と戦うことになった。楚の将は子玉(しぎょく)という臣。
文公は、かつて約束したとおり90里後退した。将軍たちは、わが軍を率いるのは王、敵の将は臣。これで後退しては恥であると反対したが、文公の意をくんだ子犯(しはん)という臣が反論した。
「楚に亡命中、君は歓待を受けた恩返しに、三舎を避ける約束をしている。いまその約束を果たしているのである。恩を仇で返し、約束を破って相手を敵にまわしては、道義に背くはわが晋、道義に叶うは楚ということになる」と。
後に文公は「春秋五覇(ごは)」の一人となる。(五覇=斉の桓公(かんこう)、晋の文公、楚の荘王、呉王闔閭(ごおうこうりょ)、越王勾践(えつおうこうせん))
いかがですか?重耳は王になれるかどうかわからない不遇の時代から、「信の人」であったのです。
未来を信じている者、教えを信じる者こそが信を大事に、約束を大事にするのです。今日から一泊二日、今年初めての研修が行われます。派遣くださいます会社の皆様の心、信に背かず、恥じることのないように日々研鑽しなければと戒めています。
CMA様主催・第209回「リーダーシップ実践禅寺合宿研修会」一泊二日ご参加の皆様お気をつけて入山ください。お待ちいたしております。
明日から一泊二日で「M&Uスクール」が開講します。潜在意識を活用するリーダー養成学校です。ご参加ください。ご参加の皆様お気をつけて入山ください。
今日も「信」を大切にお過ごしください。すばらしい週末でありますことをお祈りいたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆一昨日の「NPOこころのはな・ひきこもり女子会」の写真です。ありがとうございます。



☆パソコンを新しくしました。



☆伊丹・寶樹庵さんから先日ちょうだいしました「ハートのチョコ羊羹」ホッペが落ちるほど美味しかったです。Yさん感動しました。