赤子のように

おはようございます。

「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。心学の書はすべからく己の心を写し、己の心を知る鏡、昨日の老子55章も正しく、ドキッ。上手くいかないのは恐怖心から、恐怖心は自然の徳を忘れたから、作為的、人為的に背伸びして生きようとするから恐怖心がわき、失敗を招くと。
「人生の障害は
恐怖心以外にない
恐怖心を克服すれば
万事は必要な時に
必要なように成就する」と、老子いう。
人生はいくら知識技術を得たとしても、仕事や対人関係にどのような心、意識で向かうかがポイント。やはり「無心・無為」「人と比べて上手下手を捨てる」が一番。老子は私たちの本来の能力、徳は「無心だ、無限だ、それがTao、道」と教える。赤子の時を思い出せと。しかしもはや私たちは大人。恐怖心をクリアーするにはやはり、日々の心がけ。
あるテレビ番組で、長年かわいがっていた猫が突然飼い主に襲いかかるようになり、近づけば興奮するため、檻の中に入れたままさわることもできなくなった家族のことを放映していた。動物の心がわかるという人が家に来て、その猫としばらく対面した後、飼い主に、この子への恐怖心をまったくなくせたら近寄りなさいとアドバイスする。飼い主の女性はそれまでの恐怖心を必死でなくし、猫に近づく。さらに、あなたのことが好きよと、心の中で言い続けなさいとアドバイスする。猫はその場でウソのようにおとなしくなり、家族にじゃれつくようになり、飼い主は涙を流しながら奇跡だと驚いていた。
これは、すべてに通ずる。うまくゆかない相手がいたとしたら、まずその人やその人とうまくゆかなくなることへの恐怖心をなくすことだ。本当にその恐怖心や不安をなくすことができれば、それだけで状況は必ず変わる。不安感も恐怖心であり、嫉妬心の裏にも恐怖心が潜む。それは、自然に成就すべき自らを蝕(むしば)む力をもつ。成就を妨げるものは恐怖心以外にない。「物事の実現に強烈な信念などいらない。恐怖心さえなければ物事は自ずと成就する」。
老子は「徳(タオ)の力は、誰の命のなかにも満ちていて、
ひたすら、君を生かそうとする。
赤子(ベビー)の様子をよく見てごらん
まったく邪心や敵意がないから、
毒虫は刺さない。
蛇は咬まない。
猛獣は手出ししないし、
猛鳥もつかみかからない。」と。
邪心を捨てましょう。邪心とは「欲」「よく見られたい」「あの人よりも」「失敗をしたくない」等々。人様は必ず云々します、人の口には戸は立てられない。その云々に惑わされず、心を豊かにしましょう。心豊に生きるとは、自分のペースで堂々と歩むこと。良い一日でありますよう。
今日から心華寺ではCMA様主宰、今年度入社の新入社員研修セミナーが始まります。140名の新人の皆様が来寺します。皆さんお気を付けて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆下関ランドマーク、海響ゆめタワー広場の桜が咲いていました。





☆「にんげん学」小倉講座ご出席の皆さんありがとうございます。


懇親会です。

皆さん美味しくいただきました。来月もよろしくお願いいたします。