基本態度

おはようございます。

昨日から始まりました二泊三日、CMA様主催「平成29年度 新入社員禅寺合宿研修会セミナー」に140名の新人の皆さんが参加くだされています。
皆さん意気軒昂に受講、初めて体験するわけですから、戸惑い、うまくいかなくて当然、新人の時は「無心に事に当たる」こと。体験した後に「振り返り修正すること」、これが大切です。
私も修行の最初に師に教えられたことが二つあります。一つは「指示されたことは懸命にやる」二つ目は「一日の中で起きた事柄の中で、見たら聞く、聞いたら見る」という二つ。懸命にやるとは「誠心誠意、中途半端に終わらせない」、見たら聞く、聞いたら見るとは「初めて見た事は必ず問う。耳に聞いたことが知らなければそのままにせず、必ず見聞きし尋ねる」ということです。
この基本態度が身についたおかげでいろいろなことができるようになり、疑問をそのままにせず、知ることもできた。
心の基本、ベースで大切なことは、「うまくしよう」「失敗しないでおこう」との思いは大切かもしれませんが、両方共に余り思わないことが「うまくいく確率が多くなる」、うまくしよう、失敗しないでおこうと「思えば思うほどうまくいかない、失敗するのが落ち」。
新しいことをやってすぐにできる人はいるかもしれませんが、多くの人は何度かやって身についていくものだということを確かにしましょう。最初は「誰でも下手」。
また物事の習熟には必ず個々人によって遅速があることも確かに知ることです。遅速で慢心せず、落ち込みもしないことが大事。
この基本を確かにすることは生涯にわたり大事なことです。何故かと言いますと、「人生何度も初体験がある」からです。だから基本。
明日の夕方までいろいろな初体験をなされ、いろいろな思いを味わってください。辛いこと、苦しいことから逃げても、自分からは逃げることはできません。上手下手、遅速に囚われず人生を歩みましょう。
先輩の皆さんも新風が吹く季節です。リフレッシュする大いなるチャンス、尊敬を持って新人の皆様をお迎えください。今日も一日が豊かな一日でありますよう。
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆新入社員研修が始まりました。
琴音門です。

ぼけの花がひっそりと。

新人の皆さんが講義を受けています。


座禅を修す大日堂