自らを責める

おはようございます。

「にんげん学」神戸講座、人心掌握法、対人関係の指南書「論語を読む」お暑い中ご出席いただきありがとうございます。
昨日学びました論語、公冶長(こうやちよう)第5、27「子曰く、已(や)んぬるかな。吾れ未だ能(よ)く其の過ちを見て、而(しか)も内に自ら訟(せ)むる者を見ざる也。」ずきんと胸に心に応える孔子の言葉です。
意は、「孔子言う、なんとも仕方のないことである。私は今日に至(いた)るまで、自分の犯(おか)した過(あやま)ちを見知っていて、しかも自身の心の中で自己を責(せ)めとがめておるというような、自責の念のある人に出会ったことがない。」。
昨今の政治家に読み聞かせたい章です。孔子も魯国の宰相を務めた人です、政治家の言行不一致の人物をいやというほど見たのでしょう。
如何に自反する人間が少ないかを嘆いている条。人として、リーダーとして政治家として恥を知り、己をしっかり省みなければいけません。
孔子は「人は多く自分の犯した過ちを知らない。又かりに知っておる場合でも、その過ちにつき、或(ある)いは他人に弁解(べんかい)し、或いは又みずから心を偽(いつわ)って自分の心に弁解していることが多い。このようであるから、幾度となく過ちを繰り返すのである。そこで近来全(きんらいまつた)く自責の念のある人を見ないと、世態(せたい)を嘆いたのです」。
人間は知らずに過ちを犯すのです、だからこそ過ちを犯したときに自責の念を持つ、反省できる人間性を養うことが大切であります。成績がいくらよくても自己反省しなければいけません。ここに道徳教育、心学が必要となるのです。知識を得ただけで人格者とは言わない、言ってはならない。
人格者の「格」とは「己を正せること」をいうのであって、誤ちを犯せば直ちに正す人を「人格者」というのです。
言い訳する人のことではない。昨今の人間は言い訳ばかりで、潔くない。孔子は「知るを知ると為し、知らずを知らずと為す、これ知るなり」と。
知らないことが悪いのではなく、知らないことを知らないと自覚できていないことを恥とすべきだ、悪なのだと教えたのです。
己を正すことができない人が多くなったため、リーダーと称される人が多くの人を巻き込み不幸にするような不祥事を起こすのです。また、知識一辺倒の教育の結果、不登校、引きこもり等の不幸も起きてしまうのです。
そのようなことだから、人材を発掘できない、人、人材を育めない、それは大いに国の損失、会社の損失なのです。
真実人心を掌握出来るためにも心学を修めましょう。来月の神戸講座は8月22日(火)です。それまで素読を繰り返し修めましょう。今日も一日修養し豊かに過ごしましょう。心学は心の身だしなみが出来る心の鏡(心・神鏡)です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
☆「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。南薩摩旨いもん「キリシマ山荘」マスター、会場のご提供、美味しいお料理ありがとうございます。










〆は名物の卵かけご飯です。