評判を気にしない

おはようございます。

未来志向、向上心はとても大切なこと。大切なことですが、知識を得て昨日書きましたように頭でっかちになって、できている、できると錯覚してはいけません。
自分を知る人を心学では「明知の人」と。自分を知ることは難しい、そのためにも謙虚、そして日々の確かな行動が大事となります。行動するには勇気が大切ですが、やる気だけで何の根拠もなく行動するのはただの蛮勇。
自分を知ることは難しいことだが、志を立て、その志を実現しようと日々精進することはできる。いつも書いていますように、知るとは論争に勝つことではなく、相手を説き伏せることでもなく、夢、志実現のために自身が行動することにあります。
何か問題に出会えば、問題から学び己を見失わないことです。夢、志に向かって歩む人は己を律し歩みますので、自然好感度を増し魅力もアップするのが不思議です。自律する人間、何かに無心になって取り組む人間は美しいものです、もうすぐ始まります甲子園での高校球児の姿は誰でもその姿に感動するのが大きな証です。
志を実現するに日々を処するに菜根譚(さいこんたん)、後集70項に「評判を気にしない」として、大いにお手本になる生き方が示されています。
「周囲からの賞賛や非難に惑わされるな。
 落ち着いた気持ちで庭先の花が咲いては散りゆく姿を眺めよう。
 出世や損得にも心を乱されないことだ。
 落ち着いてよく見ていれば、空に浮かぶ雲も風まかせに形を変えていくだろう。」
「世間の評判を気にしない」ためには、まず「富貴や非難」に惑わされないことです。人間はこの感覚的なことや心で感じることに弱い、だから惑わされ負ける。人を責める人は概ね自分が正しいとして、人に尊敬も払わず善言を言います、善言には反論できませんから、このような人からは人は離れていくのです。
生きていれば、「得意の日もあれば失意の日々もある」。「褒められるときもあれば屈辱にまみれるときもある」。だからこそ「心学・修養」です。心を外の世界に惑わされ奪われたとき、自惚れすぎず、落ち込みすぎず「心の戻る場所が心学」です。
世間の評判を気にしなければ、喜ぶときは心の底から喜び、心持ちもゆったりとして心地良いのです。
いつも一喜一憂している人は、落ち着きのない人生を過ごすことになるのです。このような気持ちとならないためには、「すべては瞬く間に消え去り、栄誉も過去のものとなれば自慢にもならず、未練に思っても仕方がないと覚ることです」。
今日から一泊二日「M&Uスクール」が開校されます。受講生の皆さんお暑い中ごくろうさまです。お気をつけて入山ください。週末の今日はじっくりと自反、反省して過ごしましょう。反省は志があればこそできるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
☆近くの蓮畑と花畑