賢い愚か者

おはようございます。

荀子(じゆんし)の言葉に「歳寒(としさむ)からざれば、松柏(しようはく)をしらず、事難(ことかた)からざれば、君子を知らず(冬の寒さがなければ、松や柏がいつも青々としていることがわからない。逆境がなければ、その人の真価はわからない)。」
今の季節には合わない話かもしれませんが、昨日新幹線の中から飛んでいく景色を見て、当たり前のことなのですが、毎月自然の様子は変わるものだなぁ〜と思いつつ乗っていましたら、ふとこの荀子の言葉を思い出しました、何故かわかりませんが、一昨日若い師友の方とご一緒にいろいろと話に花が咲いたからかもしれません。
普段は実に立派なことを言っているのだが、何か問題が生じた場合、部下や周りの者に責任を転嫁して、ぎゃあ、ぎゃあわめき散らし、責める人がいます。逆境が人を育てます、逆境に遭ったとき自反、己の身に返して部下や下の者に指示の過ちを謝るようでようで無ければ真の修養はできていきません。
聡明であることは大切ではありますが、変なことをいうようですが、「賢い愚か者」になりたいと思うようになっています。人が育たなかったり、先日の小魚を煮るようにの話ではありませんが、カミソリのように切れる人間よりも、少し頭のネジが緩んでいるのではと思われるような人間です。
私はネジが緩んでいても人情味のある人間でありたいと最近頓(とみ)に思うのです。言葉で知識を振り回し、言行一致できていない人が如何に不信を抱かれているかを知るにつけ、己を反省するのです。新幹線の座席は己を反省させる何かがあるようです。トンネルを通るとき、顔が窓に映るからかもしれません。
今日も無心に愚鈍に楽しく道を歩みます。豊かな一日をお過ごし下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌