下流に立つ

おはようございます。

昨日まで秋のお彼岸でした。一週間六波羅蜜を修していただきありがとうございます。これからも日々利行を心がけてください。自分自身の心が解放されます。布施の心が無いということは心を貧しくします。六波羅蜜を修し少しずつ豊かに過ごしてまいりましょう。
昨夜の人生充実必勝の法・克己の学「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。
昨夜学びました老子61章、学びはいつも「なるほどなるほど」と感動します。しかし、このようでは「読まれている」のであって、まだまだ実践できていない、教えは実践の中で工夫してこそ「本を読む」ことになります。出来ていないことを知り、その上でまた「読む」これができてこそ本を読むということになる。それでこそ出来たことも知る。
でなければ「学んだことにもならず」「読んでいることにもならない」。ただ読んで感動しているだけでは「本に読まれている」だけ、読まれているうちは進化が無い、心の豊かさにもならない。理屈屋になり、口耳三寸(こうじさんずん)の学となり(物覚えの良い人は耳で聞いてすぐ口に出す、だから身につかない)、心貧しく知識を振り回すだけの小人の学となります。
老子は「形を作るのは形のない空間を作るため」と喝破しています。器を作ることは、中は空っぽで何も無いものをつくる、中が空っぽだから使い道がある、物を入れること出来ると11章では言う。
こう読んでいくと、人間の器を作ることは中身を空にすることにある。さて実際にどうか?、はなはだ問題があり怪しい。心の中には欲が渦巻いて、知識が満杯で、他の入る余地、隙間も無いのが現状ではなかろうか?こんな心理状態ではどんどん貧しくなるだけ、目の前に貴重な人財が在ったとしても目に入らず、生かせない。
昨夜学んだ61章も同様のことを教える、人生は日々新たであり、同じ事を繰り返してはいても同じ事は無い。社長や上司は「大河の下流となれ」と教える。すべての川は下へ、下流へと流れ込む、だから大河となる。部下や後輩を支えろ、と教えるのです。豊かさとは器が大きいとはどのような人間をいうのだろうか?。
大きいもの、強い者が譲って抱えてあげること、このように言う。
人間社会では下にいる者は上がいるから安泰に仕事がもらえ、知識も技術も生かせる、この事実を知って道理を生かし己の知識と技量を充分に発揮すれば良いのです。ところが、「こうでなければ」「ああでなければ」と「腹に一物、背に荷物」欲目では何も入る余地など無いのです。
上にいる立場の人は、社員の方や、部下の方に何も反抗を求めているのではないのです。仕事で能力を大いに発揮してもらえれば良いのです。
上は下があるから上、下は上があるから下という、依存関係にあることを知り、尊重し合って楽しく能力をお互いに発揮すべきなのです。老子は大物といわれる人は「下流に立つ者だ」「謙譲できるものだ」と諭すのです。実践しましょう。それでこそ書を読むことになるのです。
今夜は対人関係の指南書「にんげん学」神戸講座「論語を読む」。孔子の説きます論語にはあらゆる対人関係のモデルが網羅されています。会場でお待ちしております。
今日も志を高く、姿勢を低く、謙譲の一日を送りましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※どのようなご相談でもどうぞ。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
☆出産のため里帰りをしていたWさんが赤ちゃんと一緒におまいりにきてくれました。嬉しいですね、おばあちゃんに最初はつれられて、そしてお母さんに連れられて、今度は自分の子どもをつれておまいりくださる、三世代四世代の信心、感動します。さらに安泰のご家庭となることでしょう。健やかな成長をお祈りします、おめでとうございます。



☆人生充実の必勝法・克己の学「にんげん学」小倉講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。



懇親会です。遅くまでありがとうございます。来月も宜しくお願いいたします。ごちそうさまでした。