心を知る

おはようございます。

心華寺で行います年一度の「にんげん学」合同講座ご出席の皆さんありがとうございます。沢庵禅師の言葉ではないですが「心こそ、心惑わす心なれ、心にぞ、心、心ゆるすな」というが如く、心は「コロコロと飛び跳ねるから心とも」。自分の心ほど不明なものはありません。
自身の心を練り上げ修養する要がここにあります。「心は外界の変化を必ず捉えます」、だからこそ惑わされるのではなく「糧としなければいけません」。知識、スキルの有る無しはわかりますが、「心の世界は自覚しかありません」。よく、キャパとか人としての器とか表現されます、やはり、心学を修めている方が人間的器が大きくなるようです。孔子の言葉「君子は器(うつわ)ならず」、「君子は道具ではない」と。狭い知識の世界で生きていきますと、豊かな人との出会いも、多くのチャンスも見逃すのです。
心学を修めますと何に目覚めるかといいますと「自覚が出来る」「分を知る」ことが大きなことです。知識も技量も、立場も、自覚できるのがよろしい、「できる出来ないを確かに出来る」「不知を確かにできる」。いわゆる「生兵法は大怪我の元」とはならない。生兵法は大怪我のもととは、「中途半端な知識や技術に頼ると、かえって大失敗をするということのたとえ」。多くの人は言葉を知っていたとしても「私は失敗はしないと自惚れていることの自覚が出来ない」。
人間誰でも意地はあるものです。「意地は通すものあって、張るものではありません」。張ったものは、「それ以上伸びないので切れる」のです。このようでは何度目標や夢を見たとしても何一つ実現するはずはありません。
意地を張ったり、意地を語ったりする人間が一度たりとも実現したと私の前に報告に来た人は一人もいません。見事に失敗するのです。
「己の心が知識を生かし、人を生かし、周りを生かすのです」。意地を張る人は「己の力しか頼まない故失敗する」。
心学を修め、己の心を練り上げる人は、「利他に目覚め」「共にする喜びに目覚め」るのです。心を練ることができない人は自分勝手な時に「人を利用するだけなのです」。これでは人はついては来ません。
器の大きい豊かな人、キャパのある人は、何か困難や試練、窮地に陥ったときは、決まったように、復活するのです。なぜでしょうか、それは「非は自分にある」「自反」するからです。昨日皆さんと一緒に読みました「貞観政要(じようがんせいよう)」の中に登場するヒーロー唐(とう)の太宗皇帝李世民(たいそうこうていりせいみん)は、その治世時代「貞観の治(ち)」として平安をもたらした根底に心の修養、心を練ることにあったのです。
どのような時代、どのような人の生涯であったとしても、安泰と試練はあるのです。しかし、多くの人は一時の成功で沈んでしまう。それは心を練る、修養を忘れるからです。
「人間が成長できるとすれば、それは危機に陥ったとき、困難に遭遇したときでしょう」。貞観政要が後世まで読み伝えたのは、「苦い経験、苦渋を嘗め尽くし復活したリーダーたちであったこと」が、それを如実に物語っています。徳川家康は幼少の時から人質に取られ、困難を極める時を過ごし成長しました。困難、困窮の時に意地を張っていたら、あっという間に命など儚(はかな)く散ったことでしょう。命を散らさずに徳川四百年の礎を築いたのです。
若いときに夢を語り、目標を立てながらも果たされないのは、「心を練る、修養する」ことを生涯としていないということも考えられます。それは困難や試練を人のせいにし、周りに責任を転嫁し、少しも自分が変わろうとする意欲も意地もなく、大言だけを弄し、大志がなかった証でもあるのです。
皆さん是非心学をご一緒ください。心という大地を豊かにしましょう。あなたの心に触れた人を大きく育て、あなたを更に豊かにします。新年1月も後半に入ります。どうぞじっくりと歩んで下さい。素晴らしい一週間でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
☆下関・愛宕寺(下関市岬町14-13)で私と一緒に御仏にお仕えする仕事をしてみませんか?人様と共に歩む、人様を支えるという素晴らしいお仕事です。履歴書をお待ちしております。〒611-0025宇治市神明石塚66。斯波最誠(しばさいじょう)迄お送り下さい。履歴書拝見した後に面談日をお知らせ致します。お待ちしております。
✩「にんげん学」新春合同講座「貞観政要」を読む。ご出席の皆さんありがとうございます。一年宜しくお願い致します。


伊丹・寶樹庵さんから皆様へと生菓子のご提供と、みかん大福です。愛媛県八幡浜市の日本一ミカン農園「一生園」のOさん、寶樹庵のYさんありがとうございます。

新春懇親会、CMA谷口社長様の乾杯で始まりました。









最後に皆さんと手をつなぎ輪になって「花」を歌いました。皆さん「心の花を」大切に一年過ごしましょう。勉強会、懇親会と楽しいひとときをありがとうございます。



✩2月の大阪講座は2月6日(火)、会場が「大阪市中央公会堂」になります。住所:大阪市北区中之島1-1-27です。京都は2月19日(月)でございます。受付時間等は変わりません。来月もご一緒に学びましょう。