執着が苦を生む

おはようございます。

阪神淡路大震災が起きて今朝で23年、今朝は雨が落ちています、涙雨でしょう。お亡くなりになられました皆様への追善供養を心からお勤めさせていただきます。そして被災されました皆々様には改めてお見舞い申し上げます。どれほど悲しく辛かったことでありましょう、ただただお祈り致します。
昨日は暖かな日和そんな中、今年初の定期検診。朝7時前に寺を出て帰ったのが午後3時過ぎ、検査の結果はお陰様で安定を保っています。
定期検診の時はいつも感謝します。お医者様は大変なご苦労をされているということです。次から次へと診察をしてくださる、やはり、「医は仁術」です。
正月明けですので大変な込みよう、そんな中、大きな声を出し不満を言っている患者さんもおります、係員の方が平身低頭、そんな光景を見ますと、何故か悲しくなります。しかし、それが病なのだろうとも思います。病の不安はどうしようもないものです。それと知って受け止めて下さる職員の皆様にも頭が下がります。
不安だからこそ心が平常心を保てなくなる、あぁ祈ることを知っていて良かったと不満の声を聞いて思いました。そして、あの声は、私の声だ、私の心を代弁しているのだと、教えを知っているだけでようやくこらえられているのだと、わがままが言える立場であれば私もああなのだろうと。
不満を抱く心はその質こそ違え誰にでもあるのではないでしょうか?、その不満は「言いやすい相手であれば言いますし、言いにくければ言わないという」、全く「人として、人間として愚かな意識、行為であります」、五十歩百歩なのではないでしょうか。この事実を私たちは自覚すべきでしょう。
人生には初めから、いろいろの災いがあるのです。その一番身近なことは、老いと病と死は避けることができません。避けることが出来ないから、悲しみとなり苦しみとなるのです。
苦しみや悲しみは、執着から起こると御仏は教えます。生老病死を四苦といいます。それに愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五蘊盛苦(ごうんじようく)の四つを加えて、四苦八苦と言います。
根本的な苦を生・老・病・死の四苦として。
生…生きていること自体肉体的精神的苦痛が伴う。
老…老いていくこと。体力、気力など全てが衰退していき自由が利かなくなる。
病…様々な病気があり、痛みや苦しみに悩まされる。
死…死ぬことへの恐怖、その先の不安。
この根本的な四つの苦に加え、
愛別離苦- 愛する者と別離すること
怨憎会苦- 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦- 求める物が得られないこと
五蘊盛苦- 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと
の四つの苦を合わせて八苦と呼んでいるのです。
今年初めての検診で私は貪瞋痴(とんじんち)という三毒の煩悩を教え示してくださる御仏の姿を御仏が見せて下されたと感謝する検診日でもありました。
三毒の第一貪欲(とんよく)-むさぼり、必要以上に求める心。
第二瞋(しん)-怒りの心。
第三痴(ち)-愚癡(ぐち)ともいう、真理に対する無知の心。
避けることの出来ないことに執着する愚かを捨てなさいと御仏は私の心の内面の執着心を見透かされ目の当たりに憤怒の相を拝ませてくだされたのです。これも日々のお護摩の功徳と感謝しました。
心静かに目の前にポストにベストを尽くしなさいという天の声を聞いた思いで帰りました。良い出会い、気づきの一日に感謝でした。
今日午後4時から7時、NPOこころのはな「子ども食堂」開店日です。今日正午までご予約のお電話を入れて下さい。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方には300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合もお電話を入れて下さい。お待ちしております。
苦しいときもあります、辛いときもあります、人間ですから。だからこそ未来を楽しく思い祈ります。今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
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