やむにやまれず

おはようございます。

今、下関・愛宕寺におりますが、山口で高名な先人、吉田松蔭先生がおられます。安政6年10月27日、伝馬町牢屋敷にて斬首刑に処され享年30(満29歳)の若さで没しました。
吉田松蔭先生の業績を温(たず)ねますと「やむにやまれぬ」という「自分自身に正直に生きた人」という感想を持ちます。死して朽ちなかった方です。幕末の儒学者、佐藤一齋先生は「少にして学べが、則ち壮にして為すこと有り。壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず。」と。人生は「いつでも学びに満ちている」のです。
松蔭先生の伝記などを読みましても、藩に捕らえられたときでも、幕府の牢につながれたときでも、その取り調べに、「ここまで正直に言うか」と思うくらいに正直に「心情を吐露しています」。今日の政治家の方々に見習っていただきたいと願うばかりです。それ以上に、私自身「やむにやまれぬ」という思いで「使命感を果たそうとしているか?」という反省をしています。
使命感とは「水があふれて流れるように」「花がつぼみを破り裂くように」「やかんに入れた水が熱せられ沸騰しこぼれるように」どのような状態のように果たすことと考えます。松蔭先生が黒船に乗り込もうとしたとき詠んだ歌がその思いを如実に表しています。
「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ、大和魂」。捕まっても仕方が無いと乗り込んだのです。日本の実力を知りアメリカに学ぼうという思い。
何度も松蔭先生の書を読み、己の使命感への覚悟の足り無さに恥じています。昨日Tさんがコメントに書いて下された事で、昨日、松蔭先生の書を読み直し、「使命感を新たに、やむにやまれぬ思いを、気持ちを奮い起こさなければ」と反省しております。
松蔭先生は30年の肉体年齢しか生きられなかったかも知れませんが、後進の志士を生み明治維新を為さしめました。今日もその薫陶を受けている人は少なくありません、使命感は「滞ることはないのです」。使命感とは「やむにやまれぬ、溢れ出てくる心情」のことではないでしょうか。今年の大河ドラマ西郷どん」の座右の銘敬天愛人(けいてんあいじん)」、「人には必ず、上手下手、遅速はあります」、しかし「天は何人をも隔てはしません」、そこにこそ西郷南州先生は対立、相対的な世界を超え「敬天愛人」を「使命心情」としたのでしょう。名誉も命もお金もいらない、やむにやまれぬ克己です。
今夜は「にんげん学」小倉講座・人生充実必勝法・克己学「老子を読む」です。明晩は「にんげん学」神戸居酒屋講座・人心掌握法・対人関係の指南書「論語を読む」会場でお待ちしております。心学をご一緒ください。心学の書は「己を正す鏡」「情熱を衰えさせない書」です。
昨夕まで心華寺で開校されていました「M&Uスクール」受講生のみなさん、ありがとうございます。何かお一つ心に残っていることを推し進め修養してください。来月のご出席をお待ちしております。
3月の最終週、余り高ぶらずに落ちついてお過ごしください。明日からいよいよ今年度の新入社員の皆様の研修が始まります。明日心華寺に入山されます150名の新人の皆様「虚心坦懐(きよしんたんかい)」にてお気を付けてご入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の扉を開けます。
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