久敬

おはようございます。
 
 昨日は小学校の同級生Wさんが故郷山形から訪ねてくださいました。昨年はお出でいただけなかったのですが、毎年五月の連休に訪ねてくれる、ありがたいことです。故郷には何年も帰っておらず、同級生が故郷の香りを運んできてくれました。
久敬(きゅうけい)、久しくして敬す。この語は論語、公冶長(こうやちょう)第5、17に出て来ます。友人関係を長続きさせる教え、教えに見習い心がけています。
 「子曰く、晏平仲(あんぺいちゅう)、善く人と交わる。久しくしてこれを敬す」。
意は「晏平仲の交際ぶりは見上げたものだ。どんなに親しい長い付き合いの友人に対しても、敬意を払うことを忘れない」。(晏平仲:中国春秋時代の斉の政治家。霊公、荘公光、景公の3代に仕え、上を憚ることなく諫言を行った。名宰相として評価が高く、晏平仲、もしくは晏子と尊称される。)
 「尊敬の念を忘れないことが人と長くつきあえるコツ」だと教えているのです。親しき仲にも礼儀あり、とは言いますが、心していませんと、どうしても行儀がわるくなるものです。注意したいものです。晏平仲は三代における王にお仕えし、礼儀正しい確かな対応をしたからこそ諫言もできたのでしょう。礼節が確かでなければ目上の人が素直に意見を聞き入れてはくれません、目上でなくても、同僚であっても、後輩の方でも難しいことです。
 逆に人の意見を聞き入れることができないという事では器量も大きくできませんし、新たな情報も手にすることができませんし、親しくもなれません。
 晏平仲がどんな人にでも礼儀をもって接し、たとえ昔からの友人でも尊敬の念をもって対応していたからこそ、長くおつきあいができたのでしょう。孔子は、このような生き方が素晴らしいと褒めているのです。
 孔子は、多くの人と交際し、さらにその誰とも良好な関係をつくれることを理想としていたのです。私も見習いたいと思っています。教えを知り、思っていなければ行動にはなりません。思うこと修めることがなければ身につかないのです。思いを大切に過ごしましょう。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。 
◎小学校時代の同級生、Wさん遠路ありがとうございます。