腹七分目

おはようございます。

 昨夜は強い雨の中「にんげん学」京都講座ご出席いただきありがとうございます。心学はややもすると前に前にと逸る気持ちを冷静に落ちつかせてくれます。老子の道、Taoを読むたびに特にこのように感じます。
 理性を理性とできて、情熱を確かな方向へ生かすには老子的思考、無為が大切だとしみじみと学ぶたびに思います。身の程を知らず、身の丈を知らず、分(ぶん)を知らずで、もっともっととの思いだけで、何も掴(つか)むことができず、焦るばかり、少しも心落ちついて人生を楽しむことができません。これでは、何のための人生か分かったものではありません。昨夜学びました老子9章「身の引きどき」、人生に対するスタンス、ぐさりと心に突き刺さる教えです。
「欲七分の生き方にシフトする」という教え。
 「愚(おろ)か者のやること。
 満杯状態(まんぱいじようたい)のコップにいくら水を注(そそ)いでも、
 こぼれるばかりだ。
 これは愚(おろ)か者のやること。
 新しい水が欲(ほ)しいなら、一度、捨(す)ててしまわないと」。
 あと少しと欲張ると、人は不自由になる。七分くらいで満足するのがいい、と教えるのです。
 水をなみなみと注いだグラスを持たされたら、あなたは手ぶらのときのようにスイスイ歩けますか?こぼしてはいけないと思う余り、とても自由に歩くことなどできません。
 七分くらい水を注いだところで満足すればいいのに、「もっと入る、もっと入る」と欲張ってコップ一杯に水を張るから、たかがコップの水一つに、体と心の自由を奪われてしまうことになるのです。
 こんなふうに、人生には、「もうちょっと」と欲張ってしまったばかりに、身動きが取れなくなることがよくあります。
 どれくらいが七分か?わからないと考てはいけません、「今の現状で先ず感謝しなさい」と教えるのです。コップの中の水という例えは、自分の「気持ち、思い」ということです。「足りない、足りない」「欲しい欲しい」という思いで「気持ちを、心をいっぱいにするな」ということです。
 このような気持ちでは、情報もアドバイスも何も入ってきません、そのままの状態で知識や情報を入れれば、前に入っていた物も、新しい物もこぼれてしまい、物を得るどころか、失う者の方が多いことに気づきなさいというのです。「感謝=無為・無心=七分目」なのです。
 感謝がありませんと、今までの少しの成功と思われること(水の量)で失敗してはいけないと、気持ちにも行動にも覇気が無くオドオドし心身に不自由を感じ平常心を無くしてしまうのです。人生をこんな風に楽しめない状態にしてはいけません。
 皆さん、教えに感動して、無為無心に歩めば、豊かになります。教えを受けていながら、自分の力で知った、できるようになったなどと愚かな考えを持つようになると、今まで得たものでさえこぼしてしまいかねない、失いかねないのです。
 感謝して暮らしましょう。感謝して仕事をしましょう。謙虚という心の空間があればこそ、あらゆる物が入ってくるのです。与えていただいていながら欲しい病、教えていただきながら足りない病に自ら罹らないようにしましょう。来月の京都講座は6月11日(月)です。来月まで楽しく復習し謙虚にお過ごしください。
 明日はNPOこころのはな「子ども食堂」午後4時から7時まで開店します。明日9日正午までご予約を受け付けております。0774-45-5561迄お願い致します。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。ご来店お待ちしております。
 明後日、木曜日は「にんげん学」一宮講座、金曜日は「にんげん学」東京講座です。各地区の皆さん楽しみにまいります。
 今日は、現状に感謝、少し引き謙虚になってご自身をご覧になっていただきますよう。素敵な一日をおすごし下さい。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。