尊敬しポストにベスト

おはようございます。

 「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。昨夜学びました論語、衛霊公(えいれいこう)第15、38条「子曰く、君(きみ)に事(つか)えては、其(そ)の事(こと)を敬して其の食を後(あと)にす。」
 「就職したら、仕事を第一にして、給与や地位はその結果についてくるものと考えるとよいだろう」。新人研修のおりにお話しする要諦の一つでもあります。
 今日の人には、「え、こんな考えはないだろう」と思われるかもしれません?。これは人生に対するレスポンシビリティです。(レスポンス(反応)とアビリティ(能力)が合体したもの)。 
  つまり、「自分の反応を選択する能力」ということです。ここから自律性という言葉が導かれ、自律ができるということです。人生は「他律より自律でしょう」。パワハラモラハラでは悲しい人生です(するほうもレスポンスシビリティの欠落です)。
 実は、英語にはもうひとつ「責任」を表す言葉があります。最近よく見聞きすることの多い「アカウンタビリティ」です。こちらは、「アカウントとアビリティの組み合わせです」。「自分が関わった行為の結果を明確に説明する能力という意味です」。孔子はこのことを言っているのです。
 給与も地位も人から与えられるものですが、だからといって主体性がなく、「隷属する生き方では人生は悲しいものです」。
 「人は給料や物があれば生きていけるものではありません」。やはり「目的」があってこそです。「目的意識」です。目的意識がなければ「仕事は長続きしないのです」。
 給与や地位、自分の事しか考えていなければ、「与えられた仕事に誇りを持てず、職務を果たすことが難しいのです」。このようであっては、少しも楽しい人生とはなりません。
 尊い自分の目の前に来た仕事を尊敬するという意識を確かに持ち対しますと、「仕事、人生が自分のやりがい、生きがい、誇りに変わってくるのです」。それは一生懸命に無心になって働いた結果生まれる気持ちです。この気持ちは自分にとって掛け替えのない一生の宝です。
 高い給料を願う、高い地位を願うことが悪いことではありません、これは自然の気持ちです。しかし、「それだけではいけない」と孔子は教えるのです。いくら高い給料地位を願ったとしても、自分の事しか、利益しか考えられないようでは、器の小さい人間しかなれず、結局は何も得られない寂しい人生を自ら作るのです。
 「人と共にするという最大の悦びを持つ人生の選択をするか」「自分の事しか考えない我利の人生を選択するか」です。いずれにしても私たちはレスポンシビリティを行っていることをお忘れありませんよう。自らの能力で自ら選択しているのです。
 一生懸命に働けば、広い視野を持てるようになり、人生を豊かにしていくのです。そして信頼を結果として集めます。目の前の仕事に対する反応、対応一つで、能力を開発する悦び多い人生とするのか、否かは私たち自身の意識にかかっています。
 今日は目の前の仕事をいつも以上に敬しポストにベストで対して下さい。来月の一宮講座は6月7日(木)です。来月もお目にかかりましょう。
 今夜は「にんげん学」東京講座「老子を読む」です。老子のTaoもレスポンシビリティ。会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の扉を開けます。
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人生は行き先を決めたとしても、道中、どのような出会いがあるかわかりません、どのような出会いがあったとしても、動じない自分を作っておきましょう。
◎昨日撮りました。