視・聴・言・動

おはようございます。

 今朝は良いお天気ですが、ヒンヤリとして気持ちの良い朝、小鳥のさえずりも軽やかに聞こえます。
 自分を知ることは本当に難しいことです。しかし、簡単でもあります。それは、何かやりたいことができて、やり始めたら、簡単にできないことをできないと認めることができるからです。もちろん上手くできる場合もあります、しかし次にやると上手くいかない、たまたまできたのだ、自惚れてはいけないと自戒し、己を知るのです。
 一つ一つ、私はこのように事実を認識して積み上げていくようにしています。人の振り見て我が振り直せです。
 こんな風に暮らしていますと、周りの人が素晴らしい輝きを放つのです。それは羨むというのではなく、楽しそうな表情や苦しそうな表情をしている姿を見ますと、きっとこの人は何かに自信を持って生きているんだろうな、この人は何かで悩んでいるんだろうなと、勝手に解釈するのです。
 このように周りの人を楽しく興味深く拝見していますと、自分がやりたいと思って始めたことで上手くいっていなかったことや、対人関係で上手くいっていなかったことのヒントが結構転がっているのです。そして試してみると上手くいく、これが、また面白い。すべての人は我が師なのです。
 勉強したり、知識を得たりすることは昨日も書きましたが、自慢するためではなく、修正して日々充実するために学ぶのです。自分が知っていることくらいは誰でもが知っていますし、否、それ以上皆さんが知っているという事実も知っています。
 私は物事に対したとき現実にどのように対することが、人として大切なのかを学んでいます。学んで大切だと思うのはやはり、初対面(過去に会っているとしても、常に初対面)での礼節だと思っています。「礼を知る」礼とはつまり、この世にいるのは自分だけではないことを思い知ることなのです。
 親愛の情を以てお目にかかる、このことを大切にしております。孔子論語、顔淵(がんえん)第12、1条に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)と教えています。
「礼節にそむくことに注目してはいけません、礼節にそむくことに耳を傾けてはいけません、礼節にそむくことを言ってはいけません、礼節にそむくことを行なってはいけません」ということです。対人関係、人間関係での体験こそ「己に克ち、礼に復(かえ)ることを学べる」と孔子は教えます。いわゆる己を見失わない自分を作ることができるようになると、教えるのです。
 対人関係に於いて、人様の非礼を責めることは簡単なことです。しかし、それでは決して自身が豊かにならず、向上もしません。それ以上に世の中が善くなりません。また人を責めますと、堕落が始まることを恐れなければいけません。
 私は自分に問います。私は人様に非礼を働いていないかと!。
 人を責めることは簡単です。それだけでは世の中は善くなりません。それ以上に自分自身の人生は善くなりません。自ら率先して上の視聴言動を正すことが学ぶ事の大事だと私は思っています。そうすることが社会から少しでも不幸な事件を抑止する事につながるのだと本気で思うのです。心学を各地で行っていることも同じ気持ちです。
 今日は第2日曜日、午前10時より心華寺「水子供養祭法要」を行います。あなたしか知らない水子様へ、優しい言葉と笑顔を見せて下さい。お待ちしております。
 もう一つNPOこころのはな「茶話会」が午後2時から開催されます。不登校、ひきこもり等々でお悩みのご家族の皆さん、当事者の方々が「思いを語り合う会」です。どうぞおいで下さい、お待ちしております。
 そして明日午後6時半より「にんげん学」京都講座「老子を読む」です。Tao、道と同行しましょう。豊かに暮らせます。生涯道に沿って歩めば自然充実します。会場でお待ちしております。素晴らしい休日をお過ごし下さい。 
  
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
〇銀座の紫陽花です。