信力は途方に暮れない

おはようございます。

 比叡山を下山して40年になろうとしています。そんなことをしみじみと思いながら昨日、お師匠様にごちそうになりました般若湯の心地よさを感じ電車に揺られて帰ってきました。今朝は何からし布団から離れがたくようやく起き上がりました。 
 無い無しづくしの心華寺、寺とお堂と、管長ご夫妻の期待と自身の志だけがありました。しかし、教えとはありがたいもので、「途方に暮れることがない、どうしようなどとも思わないのです」それが「信力」の世界。寺があっても信者さん一人もおらず、お布施も何も無い、管長ご夫妻に朝の粥を一膳一年お供養いただき命脈を保ちました、有難かったですね。一日一食のお粥の美味しさは今では味わえません、感謝して余りあります。
 教えには「自分が何ができるか考えなさいなどとは説かれていない」のです。「目の前のお手伝いを無心にしなさい」と教えているだけです。ですから、どのような人びとに対しましても、自在にお手伝いができるのです。これが「利他」の行動、あれができなければ、これができなければなどと悩み苦しんだ事などはありません。そのような考えは見栄でしか無いのです。人生の上手下手は五十歩百歩、上手くできることもあれば、そうでないときもあるのです。そんなことで自分を腐らせない。
 人びとの苦しみには原因があり、人びとのさとりには道があるように、すべてのものは、みな「縁(条件)によって生まれ、縁によって滅びる」のです。
 苦しみも、さとりも縁によって生まれます。何故苦しむのかといえば、何かをしたら「自分の望む結果を得たいという我が苦しみを生むのです」。
 私は、指示されたり、何かをさせていただいたとしても、指示されたことを無心に行う、指示されたことを確かにするという「覚悟」を比叡山時代に「確立」し下山しました。何を身につければ役に立てるのかなどと考えていては、見つからなかったと考えています。目の前から学び、多くの事を学ぶ喜びを知りました。
 縁によって、喜怒哀楽を感じることができるという喜びを知ったのです。縁がすべてを与えて下さるという感動を覚えたのです。「自利利他」自分の利は他を利とすることと知ったのです。
 ささやかな日常の感動、空の青さ、木々の緑、花々の美しさ、懸命に生きる人たちの笑顔、悔し涙、挫折から立ち直ったときの感動、身近な幸せをいっぱい縁によって感じさせていただきました。
 多くの方々と共に喜びを分かち合うことで、想像も付かない、思いも寄らないステージ、場を与えていただき今日があります。未来は今です。今を幸せだと思い歩んでいます。
 その思いが、心華寺での祈り愛を共にいただく同行の皆さんとの出会い、企業研修との出会い、下関愛宕寺との出会い、そして祈り愛の同行の方々との出会い。
 昨夜は美味しい般若湯をちょうだいして、人生は縁、お相伴だなぁ〜としみじみと、感謝し「酒は微酔に酔う」という最高の喜びを感じながら帰路につきました。
 今日も目の前の事を楽しむ一日とします。
     
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
〇お師匠様の庭。