矩を踰(こ)えず

おはようございます。

 一日一生とやはり思います。一日一日を大切にということが先日の退院以来思っております。人間は体感したことを大切にすべきです。それもトラウマにすることではなく、失敗や苦い経験はやはり肝に銘じなければいけないことをこの年になってようやく気づいたようです。
 論語、為政(いせい)第2、4に「70にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」とあります。意は「自分の思うがままに行なっても、正道から外れない」。孔子70才の心境を述べたものであります。
 いろいろな経験体験をしたら、「こんなことくらいと無理をしたり、自分の我理、自分の理屈で押し通すな、背伸びをするな」ということです。人間、少しの成功や、業績を残し、最後の詰めで過ちを犯すのは、「矩を踰(こ)えるからであります」。要するに「規矩(きく)を超える」「法則を無視する」「道理を無視する」からです。
 心学を何度読んでも実践実行しなくては「生兵法は大怪我の基」です。「少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をする」のです。知っているから、分かっているからと、うそぶいていると、大変なことになるということです。
 言志晩録(げんしばんろく)158に私にぴったりの警告の教えがありました。何度も読んでいるのですが、意識がないと、見えてこないのでしょう。
 「人の事を做(な)すには、須(すべから)く其の事に就(つ)いて自ら我が量と才と力との及ぶ可(べ)きかを揆(はか)り、又事の緩急(かんきゅう)と齢(よわい)の老壮(ろうそう)とを把(と)って相比照(あいひしよう)して、而(しか)る後做起(のちさき)すべし。」。
 意は「仕事をする際は、必ず度量・才能・力量でその仕事を成し得るかどうかを考える。なた、仕事の急ぐ度合いと自分の体力を考えて、始めるべきである。」。
 仕事の内容がどのようなことであっても、度量・才能・力量、この三つを意識しなければならないのです。いつしかそれを私は忘れていた、70代になった今の私では気持ちがいくらあったとしても、無理をするとすべてにマイナスになり、多くの人に迷惑をかけてしまう。一宮、東京と、皆さんが喜びのお顔で出迎えてくださり、大いに反省をしております。坊主の不信心、論語読み論語知らずでした。
 今日はNPOこころのはな第21回「ひきこもり女子会」です。午後1時半開催です。皆様のご出席をお待ちしております。
 日曜日の今日、ゆっくりとおすごしください。
     
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
☆下関・愛宕寺の秋季彼岸会法要は20日、心華寺は23日。ご先祖様への彼岸会の供養を致しましょう。供養はあなた自身の魂が喜びます。そしてご先祖様が喜びます。その上に、あなたの姿を見たご家庭の皆様が感化され、家庭の安泰となり、繁栄がもたらされ、ご先祖様からの守護が得られます。愛宕寺0832-22-7404。心華寺0774-44-5380迄お申し込み下さい。