ライバルから学ぶ

おはようございます。

 随分涼しくなりました、というよりも肌寒さを感じます。体調管理には充分にお気をつけ下さい。
 「にんげん学」一宮講座「新・論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。師友の皆さんと一ヶ月に一度各地で出会えますことは大変な悦びです。いろいろな刺激を受けるのがとてもありがたい。
 古から言われていますように、「先生と言われるほどのバカで無し」。これは「先生という敬称が必ずしも敬意を伴うものではないことから、先生と言われて気分をよくするほど、馬鹿ではない。また、そう呼ばれていい気になっている者をあざけって言う言葉でもあります」。
 要するにある程度の経験を積んだり、地位を得ますと、独善的になり聞く耳を持たなくなってしまい、人生を棒に振ってしまってはよくないぞ、という警告でもあるようです。上には上がいるのです。慢心すれば、進化が止まるぞという警告でもあるのでしょう。
 昨日学びました論語、里仁(りじん)第4、17条「ライバルから学ぶ」という孔子の教え。
 「子曰く、賢を見ては斉(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省(かえり)みる。」。
 訳「自分よりすぐれた人物をみたら、自分も追いつこうと発奮(はっぷん)し、つまらぬ人間を見たら、自分もそうでないかと反省することだ。」
 人生は競争ではなく、競合していけるライバルを見つけることも大切なことです。「相手にあって自分にないものは何か」と考えますと、人間は発奮できるものです。発奮できず、口先で批判をしたりしていれば、昨日も書いていますが、徳を自ずから貶(おとし)めていることを知ることです。
 世間に人様を云々する人は結構いるものです。そのような人を見ますと悲しくなりますし、自分自身の内に、そのような愚かな心がないかを反省しなければいけません。
 優れた人に対してはねたまずによい部分を吸収し、つまらない人に対しては、さげすんだりせずに自分にそのようなところがないかを反省することができるのです。すべてに於いて、人の振り見て我が振り直せです。
 一宮の皆さん来月もご一緒ください。来月は11月1日(木)です。時習して楽しみに出直してきます。ありがとうございます。
 今夜は「にんげん学」東京講座「老子を読む」です。東京地区の皆さん会場でお会いしましょう。
 皆さん良い週末をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の幸運の扉を開けます、ノックをしましょう。