やむにやまれない心

おはようございます。

 昨日午前10時から行いました心華寺・金港辯財天様「水子供養祭法要」おまいりありがとうございます。その、お子様に対します優しいお気持ちがご家庭を安泰平和に致します。足下が不安定では安心して暮らせません。来月の第2日曜日もどうぞおまいりください、ありがとうございます。
 10月も半分済みます。日々お護摩を修し祈りを捧げております。お護摩を修すのは、皆さんの災いがなくなりますように、禍の元が焼尽しますようにという素直な気持ちで修しております。水は流れずにおられない、煙や炎は上がらずにおられないように、私たちにも、「しないではおられないことがあるのです」。しないではおられない気持ちを大切にしましょう。
 私は、皆さんの安泰を祈らずにはおられないのです。「やむにやまれない」という気持ちを私は大切にしています。
 今年のNHK大河ドラマは「西郷どん」です。「南州翁遺訓」の中に「事には上手下手有り、物にはできる人とできざる人有るより、自然心を動かす人も有れ共、人は道を行うものゆえ、道を踏むには上手下手も無く、できざる人も無し」と。
 つまり、「やむにやまれぬ思いでやるのなら、上手や下手は関係ない。行き詰まることはない」というのです。実行の人、西郷隆盛ならではの言葉に心が奮い立ちます。
 上に立つような人は、やはり、このように「仁徳、思いやりが豊かなのです」。西郷隆盛が尊敬した人の中に「佐藤一齋先生」がおります。佐藤一齋先生の著「言志録89」に「敬すれば則ち心精明なり」と、「敬の心があれば、心は常にはっきりと明らかである」ということを説いています。
 太公望(たいこうぼう。古代中国、周代の政治家。姓は呂(りょ)、名は尚、字(あざな)は子牙(しが)。渭水(いすい)で釣りをしていて、周の文王に見いだされ、先君太公の望んでいた賢人だとして太公望とよばれたといわれる。文王・武王を助けて殷(いん)を滅ぼし、その功によって斉(せい)に封ぜられた。兵書「六韜(りくとう)」の著者ともいわれる)。その「六韜(りくとう)・三略(さんりやく)」に、ある名将の話が記されています。将、長という立場のあり方です。
 「竹筒に入れた酒をもらった将軍は、それを川の流れに注いで、士卒と共に川の水を飲んだ。川の水に酒の味がするわけではない。それでも兵たちはその将のために命を投げ出したいと思った。兵たちの心に、将軍の思いやりがしみとおったのであると。」。
 また、次のようにも述べている。「将たる者は、井戸掘りが終わらぬうちは水を飲みたいといってはならない。宿泊所が設営されていないうちは、疲れたといってはならない。食事の整わないうちは食べたいといってはならない。冬に毛皮を着てはならない。夏に扇をもってはならない。雨が降っても傘を求めてはならぬ、これが将たるものの兵に対する礼である。」。
 このように、運命を共にしているのだという連帯感がつくられてこそ一人が万人に対抗する力が出てくるのです。
 将が己を慎み、兵を思いやる心は、兵の心を清明にするばかりではないのです。自らの心も晴朗になるのではないでしょうか。日々祈り皆様の行く手に暗雲が立たないことを願うのです。
 己を慎み、やむにやまれない心を大切に今週も心を清明にお過ごし下さい。
     
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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