心の土台、忍耐力

おはようございます。

 お勤めを日課とすることでの効果は絶大なものがあることを実感しております。どのような効果を実感しているのかもうしますと。心が澄明に無心になるという効果です。
 19才で「国宝とはなにものぞ、宝とは道心なり」という理想の言葉に感動「一隅を照らす。ポストにベスト」の言葉に憧れ比叡山に登り、爾来理想に向かって歩み続けています。
 修行に入る前の基本は私の苦手なものばかり、静座、作務(掃除)、時間厳守、兄弟弟子の序列で感じる矛盾、師匠や兄弟子の言葉には絶対服従、反論は許されない等々。これらは修行の心身を作るための基本、入り口、エントランス、関門、これらをクリアーしなければ修行に入れないことを知ったのも、憧れが強くあったお陰かもしれません。
 比叡山入山まで辛抱、忍耐というものが一切無かった私でしたが、静座等々を実際にやって、心身をコントロール、戒める、忍耐力が実際に身についたことが驚きでした。
 道に志し、挫折してしまう人の多くは、自分の心身のコントロールができない為に修行前の途中で投げ出してしまうのです。人生は自分で決めた道を自分が歩むのです。進むも退くも自分自身なのです。このシンプルな思考が体得出来たのも、修行の「システムのお陰です」。
 日常の日課を暮らす中で同じ事をやりながらも、同じ心理状態、体感ではないことも知りました。いろいろな忍耐力、心の土台を養わせていただいたということです。
 物を知り、知識を得て、一人自分でさあやるぞ〜と意気込んだとしても、監視する師匠や兄弟子がいなかったら、天才の方はいざ知らず、到底忍耐力は身につかなかっただろうということは、振りかえれば直ぐ理解できます。
 何ごとにでも言えることですが、先ず、心身の気構え、心構えを作ることです。気構え、心構えが何故大切かと言いますと、日常の中で自分の得意なことや、好きな先輩方ばかりが目の前に現れるわけではありません、苦手なこと、苦手な人、いろいろな現実です。時に大切なのが、忍耐力、「忍耐力とは目標、志を忘れない力」のことです。気構え、心構えも同様、どのような事態が生じたとしても「志、目的意識を失わないこと」です。
 昨夜学びました「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」も同様です。気構え、心構えを忘れないように心学を学ぶのです。心は、コロコロと飛び跳ねます。自分の意識を置き去りにしてしまうことさえあるのが、心です。時に、大きく飛び跳ねず彷徨わないように充電するのが「にんげん学」です。
 忍耐力=対応力となります。自分にとって良い状況、良い環境、理解のある相手ばかりの方に出会うことはありません、そのようなとき、確かに対応できてこそ知識力、智慧といえるのです。その根っこが忍耐力です。己の気・心を養いましょう。
神戸居酒屋講座ご出席の皆さんありがとうございます。来月は11月27日(火)です。素読・音読をして時習をお楽しみください、来月もお会いいたしましょう。
 皆さん、週末です、初心を忘れず気構えを確かにしてお過ごしください。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の幸運の扉を開けます、ノックをしましょう。