慈悲の行動は未来が見えてくる

おはようございます。

 一口に言って、仏教は「慈悲の教え」に尽きます。一般には「思いやりの心」といっていますが、慈悲といえばもう少し具体的です。
 「慈」とは「相手に楽しみを与えること」です。「悲」とは「相手から苦しみを抜き去るお手伝いをすること」です。この慈悲のこころを、あらゆる人びとに差別なく及ぼす者を「覚者」といい「仏」といっています。
 「相手の立場に立ってものを思う」というときの「相手は」、人間だけにかぎりません、生きとし生けるもの、物に対しても、すべてに及ぶものでなければなりません。
 NPOこころのはな「子ども食堂」では子供達に「食べ物さんありがとう。いただきます」。「食べ物さんありがとう。ごちそうさまでした」と言ってもらっています。私は「三つ子の魂百まで」を信じています。幼少の頃に教えられたことは「生涯わすれない」のです。この言葉は、慈悲、思いやりの原点です。

 私たちがご飯をいただくとき、お茶をいただきますときに、器を手に持ち、少し上に捧げ、神々に感謝する仕草は自然、食べ物、器、作って下された多くのお陰、事物に感謝する行為です。
 修業時代、私は比叡山無動寺谷というところで主に修行しました。比叡山ケーブルの駅から下ること1キロ少しの距離、おまいりくだされた信者さんが、お帰りになられるとき、ご年配の方をケーブルの駅までの登り坂を荷物をお持ちし腰を押しお見送りします。
 若い自分には、分からなかったことが、今では腰を押してもらったり、荷物を持ってもらったりすることで、どれほど助かるのか、分かりすぎるほど分かります。
 駅までの道中、いろいろなお話をお伺いしながら送ります。お話をお伺いすることで、その人のお心、考えかたがいろいろと感じてくるのです。お話の中から、次は、「こうしてさしあげよう、このようなことをさせていただこう」などと思いを巡らせるようになるのです。
 師匠が「お見送りしなさい」それが「慈悲の行動の一つだ」と言って教えていただいたことで、「慈悲心は、単なる思いやりではなく、先の先まで思いを馳せることだと、知らされたのです」。「未来への歩む道や、気配り心配りが見えてくるのが慈悲心である」のです。
 教えを知る人と、知らない人とでは、「生きる内容が違ってくる」ことを知らされたのです。ポストにベスト、人様に喜んでいただけることほど嬉しいことはありません。
 苦しんでいる人、悲しんでいる人がいたら、少しでも力になってあげるにはどうしたらよいのかを考える。それができる人を「幸せな人」といえるのではないかと思います。

 慈悲の行動が自然体でできますと、仕事や人生に於いての発想、気づきが自然に湧き起こり、出しゃばることなく、先に先に必要なことを手配り、心配りができて多くの人に喜ばれる存在になるのです。
 己を忘れて他を利する、利他、ポストにベストの人生は、楽しい気づきでもあるのです。ご精進下さい。

  今日はCMA様主催「リーダーシップ禅寺合宿研修会一泊二日」が午前10時より開催されます。ご参加の皆様お気を付けて入山下さい。お待ち申し上げております。

 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。
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☆今朝の風景です。

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