欲に目がくらむ

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございました。どこの会場でも同じように感じますが、一ヶ月に一度ですので季節の移ろいがはっきりと分かります。
「天何をか言わんや、四時行われ 万物生ず」、と論語の一節にありますように、四季の運行は滞ることなく万物を生みだして行きます。私たちも心に滞ることがなく在れば必ず成果は出るものです。
そこで過不足を思うのではなく、感謝して次に備えることが人生の出処進退でもあるのです。進むときもあれば、退くときもあるのです。進むことばかり考えていたのでは、反省はないのです。事が上手く行かないことを虚しく思うということは、自分の考えに慢心があるからでもあるのです。
「欲に目がくらむ」。
「財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲」が五欲と言われているものですが、これらの欲は誰にでも在るものです。ですから一概に否定はできません、否定はできませんが、この五欲で人生を過つことは間違いのないところです。
そこで大事となるのが、「志・使命感」です。何のために?ということです。
我欲に走ってしまったのでは身を滅ぼす原因となるからです。ゆえに「少欲知足(欲を少なくして足ることを知る)」ことが大事となるのです。
財は必要ですし、愛情も大切です。食欲も大切ですし、名、位も大事です、もちろん寝ることも大事です。何一つ大切でないものはないのです。
だからこそ「何のため」という「志、使命感」が無ければ、又少欲知足の考えがなければ、平常心を失い、身を滅ぼすことと成りかねないのです。そのためにも、人としての日常の「在り方、出処進退」が大切となるのです。
天は何も求めず言わずして、万物を生みだすのです。
私たちも志、使命感を持ち目の前の名分(与えられた仕事)を無心にこなせば、物を生み出し、人様に喜ばれ、安心の財が与えられ、地位も安泰となり。
無心に働けば、人様の愛情、思いやりに支えられ、安心の世界が生まれます。食物に感謝していただけば、健康があり、一日充実した仂きが在ればゆっくりと休むこともできるのです。
人よりも、人よりもと我欲に惑わされ、欲に目がくらみ、平常心を失う、というようなことのないように「心学を学ぶ」ことが大事なのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌