人様と

おはようございます。

お寺は毎日皆さんのご奉仕で成り立っているといっても過言ではありません、事実皆様の合力無くして未来への存続はあり得ません。このことは寺でなく家庭でも会社でも同じ事が言えます。
どのような対人関係を持つべきかということです。経営されている方、働いておられる方、立場は個々違いはあるとは思いますが、人様との関わりを「良好に進めたい」ことは同じではないでしょうか。
経営されている方は社員の皆様に楽しく働いていただき良い成果をと願っています。働いておられる方は気持ちよく楽しく働きたいと願っています。立場の違いだけで同じ事です。そのために上下一丸となって人間関係を良好に保っていく努力をすべきです。
「人様と、友達と」。
人生の要は「お付き合い」一つで大きく左右されます。「心学」の重要性がここにあります。人間は意識が行動となるまではやはり継続し意識的な修練がなければ言行一致とは成らないからです。そこで「自分はこう在りたい」という意識を持って行動することがポイントになります。
社員の方にいくら働いて欲しいと願っても、心の中に「仁(思いやる心)」がなければ「笛吹けども踊らず」、逆に反発を招くだけです。いつもいつも説教ばかりといった具合ですし、良いことを話しても「伝わらない」のです。
菜根譚前集、208条「人を用いるには、宜しく刻(こく)なるべからず。刻ならば、則ち効(こう)を思う者も去らん。友に交わるには、宜しく濫(らん)なるべからず。濫ならば、則ち諛(ゆ)を貢(こう)する者も来たらん。」。
意は「人を使用する時には、苛酷(かこく)な扱いをしてはいけない。ひどい扱い方をすると、骨を折り尽くそうとする者まで去ってしまうことになる。
また、友人と交際するには、みだりにだれとでもつきあうようなことをしてはいけない。だれとでも見境なくつきあうと、こびへつらいをしようとする者までやってくることになる。」。
要は己を確かにせよということであります。誰しも会社に貢献したいと思っているはずですし、出来ないのは知らないからか、こちらの指導が足らないからなのか、専門的な知識がわかっていないのではないかという思いやりも必要です。ただ頭ごなしに説教しても意味はありません。
友達とのお付き合いも同じです、最初のお付き合いでは、当たり障りのないことを話して意気投合したと錯覚し、耳障りの良いことばかりを願い、結局はただの時間つぶしになり、何の生長もなく、心身をすり減らしているということもあります。「人様を使う術と、友と交わる道」のあることを学びましょう。今夜は「にんげん学」小倉講座です。会場でお会いしましょう。明晩は神戸講座です、神戸地区の皆さんよろしくお願いいたします。
心華寺で開催されました「M&Uスクール」受講生の皆さんありがとうございます。学びましたことを一つ、一ヶ月お続け下さい。今日も良い一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。