無用の用・心の余裕

おはようございます。

 私は目先の利益で有用・無用を決めつけていないかを反省します。自分の価値観を大切にすることは間違いではありません。しかし、いまは無用に思えても、先々必要になることもあれば、何の役にも立っていないようでいて、見えないところで大事な役割を果たしているものもあります。
 老子はこのようなことを「無用の用」と教えています。心学の書に出会って一番に感じた事は「ポストにベストの教え、無為」です。師のお手伝い、先輩、高僧の方々のお手伝い等々は、自分に何ら必要のないことでもあります。そのことを知ってか知らずか、兄弟弟子の中では「有為にお手伝いをする人がおりました」。「オレには関係ないといった態度です」。このような人は先々何の音沙汰も聞こえてこなくなるのです。
 老子に限らず、孔子も、「賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自らを省みる」と教えてます。意は「優れた人を見たときは自分もそうなろうと思い、つまらない人を見た時は、それを自分のことのように反省するべきだ」というのです。
 私はどう生きたら良いのか分からなかったので「真似た」のです。老子は、自分に無用と思えるものを大切にしよう、と教えるのです。
 高級車のハンドルでも遊びがあります。ハンドルに遊びがなければ恐くて車に乗れません。私の所に多くの方が相談に来られます。そのような中で「私の言葉を信じ、行動した方が大成しています」。
 聞くことを好きな人は、今までも多くの方々に相談に行かれたのでしょう。それは皆、答えを聞きに行っていたのです。習得して、身につけるまでには「無駄と思われること」「一見自分に役に立たないこと」「人のお役に立つことを体得しなければ何も得られない」のです。
 心学や寺に修養に来られる方々は先ず「作務(掃除)」をしていただきます。人間形成の基本です。イエローハットの創業者・鍵山秀三郎氏は「作務・掃除をして」天下を取りました。そして「掃除道」を提唱しています。
 社会の中で繁栄していく企業様、人様は「人の必要なこと」=「自分に不必要なこと」として「無用の用」を無為無心に行っているのです。そこに「利他の世界を感得したのです」。

 最初理解できなかった教え、無用と思えた心学、事柄等々から、自分の人生を確立するのに教え、言葉を必要と感じ、あるときから頼りとしました。私は人の言葉、先人の教えを頼りとしています。そしてある日から日々「ありがとうございます」を唱和するようになったのです。
 人の眼には見えない価値観の違いがあります。この問題は永遠に解き明かされないでしょう。価値観の相違に対する対応力、心を養うしか解決方法はないのです。それを与えられた「ポストにベスト」で知りました。学んでは老子の「無用の用」で体認したのです。
 今夜は「にんげん学」小倉講座「老子を読む」です。皆さん無為の学、ポストにベストの実践学をご一緒しましょう。午後6時「小倉商工会館三階」でお待ちしております。
 明晩は「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」、南薩摩旨いもんキリシマ山荘さんでお待ちしております。
 今日は無用の用を意識して、今まで関心を持たなかったことに目を向けてはいかがでしょう。良い一日をお過ごしください。

  
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。                                                       合掌