心、心ゆるすな

おはようございます。

 夜半には凄い雨でした、今は少し小ぶりになった宇治です。全国に豪雨が広がっているようです、何ごともないことをお祈り致します。

 人が悩み苦しみ、争い、過ちを犯すのは、一つには「知性の煩悩」、二つには「感情の煩悩」からです。古来より「心はコロコロと転がるから、心」などとも言われます。一時もジッとしていないのが心。ジッとしていないと言うことの本来の意義は、「心身を守るため」です。動かなければ反応しなければ「死」に他なりません。
 ですから、生涯正しく心身を守り育んで行かなければ、豊かで生きがいのある楽しい充実の人生とならず、迷い苦しみの人生を送ってしまうことになりかねないのです。
 「知性の煩悩と、感情の煩悩は、あらゆる煩悩の根本的な分類です。この根本を求めますと、「無明(むみょう)」と「愛欲」の二つです。
 無明と愛欲は、「あらゆる煩悩を生みだす自在の力を持っています」。この二つこそ、すべての煩悩の源です。この二つの煩悩を確かに知ることで、災いは防げるのです。
 無明とは「無知のこと」、「ものの道理をわきまえないこと」です。愛欲は「激しい欲望」、「生に対する執着が根本であり」、「見るもの聞くものすべてを欲しがる欲望ともなるのです」。また、転じて「死をも願うような欲望ともなります」。
 無明と愛欲をもととして、これから貪り、瞋(いか)り、愚かさ、邪見、恨み、嫉み、へつらい、たぶらかし、おごり、あなどり、ふまじめ、その他いろいろの煩悩が生まれてきます。
 貪りの起きるのは、気に入ったものを見て、正しくない考えを持つためである。瞋りの起きるのは、気に入らないものを見て、正しくない考えを持つためである。愚かさはその無知のために、なさなければならないことと、なしてはならないことを知らないことである。邪見は正しくない教えを受けて、正しくない考えを持つことから起きる。
 この貪りと瞋りと愚かさは、世の三つの火といわれる。貪りの火は欲にふけって、真実心を失った人を焼き、瞋りの火は、腹を立てて、生けるものの命を害(そこ)なう人を焼き、愚かさの火は、心迷って正しい教えを知らない人を焼く。
 まことに、この世は、さまざまの火に焼かれている。貪りの火、瞋りの火、愚かさの火、生・老・病・死の火、憂い・悲しみ・苦しみ・悶(もだ)えの火、さまざまの火によって炎炎と燃えあがっている。これらの煩悩の火はおのれを焼くばかりでなく、他をも苦しめ、人を身・口・意の三つの悪い行為に導くことになる。しかも、これらの火によってできた傷口のうみは触れたものを毒し、悪道に陥(おと)し入れる」。
 上の「」の中に書いたことは、日々読んでいます「仏教聖典」です。私たちは生まれたときは何も知らない、無明(無知)の状態で生まれてきます。それを知った先人は「心身を整えるために教えを私たちに施してくだされたのです」。
 何もなく生まれてきたということは、教えを知ったとしても教えに沿って歩まなければ無知に戻るということです。だからこそ日々私たちは修養を行い、楽しく過ごすのです。皆さん、心はコロコロと動きまわります。そのままにしていてはいけません。沢庵禅師曰く「心こそ 心惑わす心なれ 心にぞ 心 心許すな」をしっかりと心しましょう。

 私たちは自分がさとり自分が迷い、自分が楽しく暮らし、自分が憂うることを知ることです。それを、知識としたとしても失うことをお忘れありませんよう。だからこそ日々の修養の大事が見えてくるのです。
 無明と愛欲で自分の心が奪われるのは、心の学びをしておりませんと、どなたでも心、コロコロとさまよう人生となることに心しましょう。大丈夫だと自惚れている人が一番に危ういのです。
 人生とは面白いもので、教えを知らず、道を歩む楽しみに気づかないときは、人のことにケチを付けたり、文句を言ったりと、煩悩の火が燃えさかるのです。それが教え、道理を歩む楽しみ、自分を正す喜びに目覚めますと、人に優しくなり、いちゃもんも付けなくなるのです。生きがいとは何と素晴らしいのでしょう。
 今日も道に添い利他の道を楽しくお過ごしください。

 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。
※どのようなことでもご相談下さい。人生開運相談。辯財天秘法・開運姓名判断(名は体を表すと言います。幸運を引き寄せる鑑定を致します)。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
※心華寺で一泊、プチ修行、心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。幸運の運気を招く心身を形成します。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、法話、非日常体験で、新しい自分発見。プチ修行一泊二日:一万円(午後2時入山、翌日午後1時下山)。各種ご相談料、一案5千円。

☆昨日、7月7日の「不滅の法灯ご分灯20周年記念・大般若転読会法要」の打ち合わせに再度比叡山延暦寺様へ、道中で「シャクナゲ」の見事な花がありました。

f:id:shibasaijyo:20190520105653j:plain

愛媛県八幡浜市の日本一みかん農家「一生園」様のOさんから晩柑のお供えです。Oさん、季節毎に感謝致します。

f:id:shibasaijyo:20190520162139j:plain