賢者に学ぶ

おはようございます。

 当たり前のことですが、日課として「仏教聖典」を読誦します(声に出して読むこと、体感体読すること)。読めば読むほど感謝ばかりです。昨日読んだところを紹介します。
 「外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても、内からくる毒矢は防ぐすべがない。貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさと高ぶりとは、四つの毒矢にもたとえられる様々な病を起こすものである。
 心に貪りと瞋りと愚かさとがあるときは、口には偽りと無駄口悪口と二枚舌を使い、身には殺生と盗みとよこしまな愛欲を犯すようになる。
 意の三つ、口の四つ、身の三つ、これらを十悪という。
 知りながらも偽りを言うようになれば、どんな悪事をも犯すようになる。悪いことをするから、偽りを言わなければならないようになり、偽りを言うようになるから、平気で悪いことをするようになる。
 人の貪りも、愛欲も恐れも瞋りも、愚かさからくるし、人の不幸も難儀も、また愚かさからくる。愚かさは実に人の世の病毒にほかならない」。
 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。初代ドイツ帝国宰相のオットー・フォン・ビスマルクの言葉です。ビスマルクの言わんとしていることは、失敗を回避するために歴史に学ぶ、すなわち、他人の経験に学ぶ方が失敗を回避できるから好きだ、ということです。孔子は「温故知新」と言いました。
 歴史とは、「他者の実験と結果の集大成」です。ビスマルクが言うように、失敗を回避したければ歴史に学ばない手はありません。
 自分で調べたり考えようとしない愚か者は「自分で調べたり考えようとしない」傾向にあります。自分で調べることをしないので、他人の言うことを鵜呑(うの)みにしてしまいます。他人の言うことを鵜呑みにするのでだまされやすく、例え嘘をつかれてもその嘘に気づくことができません。
 また、自分で考えようとせず頭を使わないので、思考が停止します。思考が停止するとどうなるでしょうか。人は「思考停止に陥ると自主性や主体性を失い、他者に依存し、人の言われるがままに、まるで奴隷のように動きます」。

 自分で調べたり考えようとしないため、自分が奴隷のように扱われていることにも気づけませんし、緊急事態が起きた時対処しきれません。思考停止は脳の働きを鈍らせ、人間性までも奪ってしまいます。
 なんでも他人任せで依存が好きな愚か者はなんでも他人任せで他人に依存します。自分の頭を使って考えることを放棄しているため、自主性と主体性に欠けており他者に依存します。ところで自主性とは何でしょうか。
 自主性とは、「自分の判断で行動する態度」のこと、主体性とは、「自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質」のことを指します。「自主性」も「主体的」もどちらも自分の判断で行動することに変わりないのですが、自主性が「他者の介在にかかわる概念」であるのに対し、主体性は「自らの目的」に重きを置きます。つまり、人に何かを言われなくても自ら行動する態度が「自主性」、目的意識を持って自ら行動する態度が「主体性」だと言えます。
 上記を踏まえれば、愚か者とは、人に何かを言われないと目的意識を持って行動できない人と言えるでしょう。
 子ども心を忘れているのです。愚か者は子ども心を忘れています。というのは、子どもは「なんで?」と何事にも疑問を持ちます。好きなことに熱中し、自分が興味や関心を持った出来事をひたすら追いかけます。好奇心を忘れていません。
 一方、大人はどうでしょうか?。子ども心を忘れ、日常に疑問を感じることなく、なんとなく周りに流されて生きている、そんな方も多いのではないでしょうか。
 疑問を持つことをやめることは思考を停止させることと同じです。愚か者とは、疑問を持たず思考停止状態で周りに流されて生きている人だと言えます。
 上下関係をつけたがることも愚かな事です。愚か者はどこにいっても上下関係をつけたがります。学校でも職場でもプライベートでもです。彼らは優劣をつけることで自尊心を保ちます。自尊心とは字のごとく「自分を尊ぶ心、自分を肯定する心」です。
 上下関係をつけるとどうなるでしょうか。おそらく自分より「劣る」と思った人の話に耳を傾けなくなります。その人に対して関心を示さなくなります。そう、無関心です。マザー・テレサが「愛の反対は憎しみではなく無関心」と述べたように、無関心は人々から愛を奪います。
 このように、貪り、瞋り、愚かさは人生の病毒です。日々賢人の書を読み学びましょう。明日は「にんげん学」小倉講座「老子を読む」。一ヶ月一度の学び合い、師友の集いです午後6時「小倉商工会館三階」でお待ちしております。
 昨日から心華寺で開講の「M&Uスクール」受講生の皆様夕方までご精進ください。今日の休日は聖典、賢人の書を読み心豊かにお過ごしください。

   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。
※運命開運相談。辯財天秘法姓名判断。家相、地相の相談等々ご相談ください。0774-44-5380。mail:bonsan01@wao.or.jp。相談したときから主体性のある本物の人生が始まります。相談料は一件につき五千円いただいております。
※心華寺でプチ修行をしませんか、修行僧と同じメニューで一日を暮らします。非日常の体験をしますと、自分を客観的に見ることができるようになります。チャレンジ下さい。一泊二日:一万円。 合掌

✩私の部屋を飾ってくれているお花。

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